マーケティング担当者がすぐに始めたほうがいい3つのこと
今後は、たとえばレシピアドバイザーが提案してくれた料理をつくることに決めたら、その場で必要な食材を注文したり、ついでにキッチン周りの小物も買ったりと、ECサービスへの連携も期待できるだろう。

生活者との新たなタッチポイントをつくり出す意味で、AIスピーカーはさまざまな可能性を秘めている。そこで、マーケティング担当者に「今日から始めたほうがいいこと」を3つ提案したい。
- 「音声」を介した顧客との接点の可能性について検討を始める
- 先行しているアメリカでのブランド活用事例のリサーチを始める
- プロトタイプをつくってみる
アメリカの事例を見ても、もともとスマートフォンのアプリやWebサービスを持っている会社やブランドが、既存のコンテンツをベースに音声UI版をつくっているケースが多い。もしテキストのコンテンツを持っていれば、それを元に音声UI版のプロトタイプをつくるのはさほど難しくはないので、いろいろやってみて可能性を探ってみるのがいいだろう。
当社WHITEでも、そうした動きをサポートできるよう、この10月に音声UI開発の専門チームを立ち上げた。実は私たちも、Google Homeの日本での発売に合わせて、2つの音声アプリケーションを開発・リリースしている。その経験から、音声だけでコミュニケーションを成立させる上での問題をクリアする「ちょっとしたコツ」もつかめてきた。
今後マーケティングにAIスピーカーの活用を考えるなら、早めに着手すべきと考える。ただ、それよりも、まずはユーザーとして、音声UIの世界を、家族や友人と楽しんでみてほしい。新しい体験が、創造性を刺激するはずだ。