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四家正紀のネオコミュニケーション遊談

元CNET日本法人社長から学ぶネットビジネス成功の極意 前編


大企業のなかでベンチャー気風を学ぶ

四家
シリコンバレーの特殊性ってなかったですか? 米国内においての。
御手洗
あー、それはそうだと思いますね。米国内においては明らかに特殊だったと思いますよ。
四家
ですよね。
御手洗
まあ、そもそもそんなことで悶々としていたところに、当時アメリカに駐在していた上司に、「巨大企業の文化に染まり過ぎるとベンチャーと仕事ができなくなるんだ。もっとベンチャーの仕事の仕方を勉強しろ」と怒られまして(笑)。
四家
そんなこといわれても(笑)。巨大企業の中にいるのに。
御手洗
そうなんですよ(笑)。当初から技術で新しいものを作るとか、インターネット特有のフットワークの軽さに憧れていた身として、辞める決心がついたと(笑)。
四家
無理ないですよね。だってそれ お前やめたほうがいいってのと一緒ですよね。
御手洗
やっぱり、そうですよね(笑)。まあ、投資の決裁が遅いのを怒ってのことだったんですが。
四家
遅そうだなあ。仕方ないとは思いますが。
御手洗
実のところ、米国の仕事って言うのは、かなりむちゃくちゃだなぁと思うことも多くて、昨日はこれこれの技術を使うといっていたものが、翌日には「新しいフレームワークに」とかいうことが頻繁にあって、技術に投資しよう、という立場の人たちには相当ストレスだったのではないかと思います。
四家
ああ 大変ですね。朝令暮改だ。
御手洗
そうそう、でも、逆に言うと、新しいものには柔軟に触れていく、という文化でもあったのではないかと思います。個人的には、その辺はかなりなじみましたが、かなり巨額の投資判断をしている人からすると、胃がキリキリ痛い仕事だったんじゃないかと思います。
四家
僕思うんですけど、ビジネスパートナーを選ぶ上での条件って、仕事のスピードが合うかどうかですよね。
御手洗
そうですね、確かにそこが重要な気がします。まあビジネスというものの性質上、コンセンサスをどう作るかが非常に大事だと思うんですが、結局ここでスピード感を実現できないと仕事としては進まないので。
四家
ですよね。早くても遅くても胃が痛む結果に。
御手洗
ですね、ただ、失敗を恐れるあまりどうしてもこのスピード感がでなくなってしまうのが難しいところです。
四家
もうそのあたりは僕も何度か経験してきてますし、いまもそうかな(笑)。

NTTという大企業に勤めながら、ベンチャー企業の空気も知るという貴重なキャリアを積んだ、御手洗氏。この後、NTTを退職し、いよいよ自分で会社を立ち上げます! 中編は10月18日(水)公開予定。 お楽しみに!

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この記事の著者

四家 正紀(シケ マサノリ)

株式会社カレン次世代ビジネスリサーチ室長。インターネット広告の草創期からWebマーケティングに携わり、現在はカレンにて次世代販促コミュニケーションについての研究活動と、ブログマーケティング・ブロガーリレーションズ案件のプロデューサーとして活躍。寄稿、講演多数。 ブログ カレン次世代ビジネスリサーチ室ブログ

著書

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/10/23 12:23 https://markezine.jp/article/detail/274

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