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生き残るのは、モバイルでベストの体験を提供できた企業 TUNE CEO/CTOインタビュー

「モバイルベスト」を実現できているスターバックスやAT&T

――日本のアプリ市場ではゲームアプリが中心ですが、TUNEの米国内でのユーザー企業にはブランド広告主も目立ちますね。

ハミルトン:アメリカにおいても数年前まではゲームアプリの存在感が圧倒的に大きかったです。ところがこの一年でゲーム業界以外へのアプリマーケティングの拡大が顕著になりました。スーパーマーケットなど小売業がその筆頭です。

 我々としても、ゲーム以外の業界で活躍するマーケターへの啓蒙活動が非常に重要だと考えています。まず伝えておきたいのが、「モバイルベスト」が大事だということです。「モバイルベスト」というのは、自社が属する業界の中でユーザーごとにカスタマイズされた最高のアプリ体験を提供すること。これこそが、生活者の心をつかむために重要です。日本のブランド広告主にもモバイルベストの重要性を訴えたいです。

――アメリカで「モバイルベスト」を実現して成功しているのは、どんなブランドなんでしょうか。

ハミルトン:たとえば、Uber、Expedia、スターバックス、AT&Tのような企業ですね。

 とりわけAT&Tは携帯電話に加えISP(インターネットサービスプロバイダー)やディレクTVなど様々なサービスを持っています。事業ドメインが多岐にわたっており組織が複雑な分、モバイルアプリにつなげるのが難しかったんですが、「AT&T Messages」というメッセンジャーツールがあることがうまく作用しましたね。

アトリビューション分析からASO、MA、BI、位置情報活用まで

――TUNEが他のモバイルマーケティング企業と比べたときにユニークなポイントはどこにありますか。

ハミルトン:第一に、数多くの機能やプロダクトを提供していることが挙げられます。TUNE Marketing Consoleの機能として、アトリビューション分析、App Store分析(ASO)、アプリ内通知のMA、マーケティングインテリジェンス(BI)、位置情報マーケティングなどを提供しています。これらの機能には、自社開発によるものもあるし、他の企業との連携によるものもあります。

 第二に、データベースですね。TUNE Marketing Consoleが蓄積したデータには有効期限がなく、半永久的に見ることができるのは大きな強みだと思っています。

 また、これからは位置情報マーケティングにも力を入れていきます。そして、機能というよりはマインドセットになりますが、ユーザー企業と長期的な関係を築いていきたいと考えていること自体が、我々の競争力の源泉だと考えています。

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この記事の著者

江川 守彦(編集部)(エガワ モリヒコ)

東京大学文学部を卒業後、総合広告代理店でマスメディアの媒体営業業務を経験し、出版社に転じて人文系の書籍編集に従事したのち、MarkeZine編集部に参画。2018年よりオーガナイザーとしてMarkeZine Dayの企画にも携わる。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/12/15 09:00 https://markezine.jp/article/detail/27581

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