オンラインとオフラインのデータを組み合わせた、次世代のマーケティングを実現
―ーSAP HybrisのMarketing Cloudの受け入れは?
Ruebsam氏:まだ我々の製品ファミリーの中では新しい製品だが、直近の四半期を始め、順調に受け入れが進んでいる。
機能や特徴は大切だが、既存のプレーヤーを我々のソリューションに置き換える必要もある。市場の参入が遅い場合、しっかりとしたフォーカスの下で正しく動く必要がある。それを考えながら投資している。
だが、我々はMarketing Cloudだけにフォーカスしているのではなく、すべての製品で計画があり、実行に移している。
―ー機能面でのフォーカスは?どの分野に投資をしているのか?
Ruebsam氏:キャッチアップしなければならない部分もあるが、既に市場にある製品と同じものを構築しようとは思っていない。たとえば、オンラインとオフラインのデータを組み合わせるというのは次世代のマーケティングとなり、ここはSAP Hybrisの差別化になるだろう。
我々は既にデータ関連で豊富な機能を持ち、KPI主導のマーケティングができる。さらに買収計画を明らかにしたGigyaは顧客ID管理技術を持ち、Gigyaとの連携によりさらなるバリューを提供できる。
顧客データ、製品データを単一のビューで閲覧できる点にもフォーカスしている。単一のプラットフォームですべてのデータを閲覧できるというのはデジタルトランスフォーメーションにとって重要だ。
―ー電子メールマーケティング機能では遅れを指摘する声もある。
Ruebsam氏:最高の電子メールソリューションを構築することにフォーカスしているが、ここだけがフォーカスではない。我々が見ているのは、顧客が望むものは何かであり、他社と同等の機能を提供することではない。
その文脈で、顧客が望むレベルの電子メールマーケティング機能を充実させるし、AIなど最新技術も注力を継続している。AIはデータ主導のセグメンテーションと自動化という点で重要視している。