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IMJが考える「ディレクター」とは何者か?IMJ大塚氏が語るその醍醐味と可能性

ディレクターとプロデューサー職の違いとは

 クライアント企業の立場に立ち、その成果にコミットするという立場で考えると、ディレクターとプロデューサーは同じような役割だが、具体的にどこが違うのだろうか。 大塚氏は「成果を出す、企業価値を上げるというゴールは共通です」としながらも、ディレクターとプロデューサーの違いについて、「寄り添う先、視線を向ける先が異なる」と説明する。

 プロデューサーの立場は、クライアント企業に寄り添い、そのニーズを理解してディレクターチームと共有することだ。そのため、クライアント企業を第一とした視点をもつ必要がある。

 これに対しディレクターは、クライアント企業のニーズも深く理解しつつ、その視線の先には常に生活者を置いているという。マーケティング活動の中で企業価値やプレゼンスを高めるには「生活者がどのように反応するか」が決定的に重要になる。さらに、企業が自覚しているマーケティング課題と、生活者視点で見たときに生じるマーケティング課題とが、必ずしも一致するとは限らない。

 時に制作チームとプロデューサーが衝突するのはこのためだ。 「衝突の中からお互いに納得できるものを見出していくという高度なコミュニケーション力が求められます。1つのプロジェクトを完遂するまで絶えず議論を繰り返し、ゴールに向かっていく粘り強さも、ディレクターに必要なスキルです。最終的には、双方が協力して最適解を出していくというのが理想ですね」(大塚氏)

得意分野の異なるメンバーとチームを組ませ、スキルを拡張

 制作スキルがあり、マーケティング施策を立てられて、効果検証を重ねて成果を出していけるディレクターは、希少価値の高い人材だ。IMJでも、ディレクターの役割が多様化しクライアントからの期待も大きくなる中、事業の成長に必要不可欠な同職種に焦点をあてた採用活動を展開している。

 とはいえ、はじめから全てができる必要はないし、全ての分野で超高度なスキルを持っている必要はないと大塚氏は語る。それでは、IMJにおけるディレクター育成プログラムについてはどうなっているのだろうか。

「いろいろな経験を積んでディレクターとしての基礎スキルを底上げしつつ、自身の個性を活かしながら得意分野を伸ばしていけるような人材教育を行っています。もともと持っていた強みはさらに伸ばしてもらえますし、前職で培った特定の業界についての深い理解は大きな武器になります」(大塚氏)

 具体的には、得意分野の異なるメンバーとチームを組んで、実際のプロジェクトに臨む中でスキルを磨いていく。その過程で、相手の優れた点を吸収するとともに、自らの強みをシェアしていくことができる。マネージャーは、メンバー全員の成長のために、プロジェクトごとにチームメンバーをいかにアサインするか、工夫をこらすという。

 

 しかも、これは単なるOJTではない。IMJには、あるプロジェクトが発足すると、プロジェクトメンバーはもちろん、部門長や社内の品質保証を担当するチームなどがレビューを行い、適正な納期や作業工数見積もりになっているか、進行が順調か、といったさまざまな点についてディスカッションするプロセスがある。

 「クリエイティブの場合、まず手を動かしてモノを作ることを重視しがちですが、それだと後々に“どこまでが制作範囲で、どこからがクライアント企業の担当か”など、手戻りが発生する確率が高くなります。そこで、要件定義が終わって実制作に入る時に全体をレビューします。こうすることで、将来生じそうな課題を早めにクリアしておき、具体的な成果実現への到達スピードを早めるのです」(大塚氏)

 キャリア採用で参画したメンバーは、現場で学ぶ機会をすぐに得られ、なおかつチーム外からのフォローアップを確実に受けることができる。生きた学習による成長速度と安心感が両立したバランスの取れた仕組みだといえるのではないだろうか。

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なぜIMJはキャリアアップにつながるのか

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この記事の著者

岩崎 史絵(イワサキ シエ)

リックテレコム、アットマーク・アイティ(現ITmedia)の編集記者を経てフリーに。最近はマーケティング分野の取材・執筆のほか、一般企業のオウンドメディア企画・編集やPR/広報支援なども行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2018/02/27 10:00 https://markezine.jp/article/detail/27817

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