3種類の異なるクリエイティブで広くリーチ
MZ:続いてサイバーエージェントの辻本さんと同社の子会社で動画広告に特化した広告代理店であるCyberBullの須藤さんから、今回の施策について説明いただけますか。
辻本:先ほど佐合様がお話ししたように、コンタクトレンズはブランドチェンジが起きづらく、コンタクトデビューのタイミングを迎える方をきちんと狙っていく必要がありました。その中で、SMART TOUCHの広告を広くリーチさせるためクリエイティブからメディアの設計まで提案しました。

左:株式会社サイバーエージェント インターネット広告事業本部 シニアアカウントプランナー 辻本 祥生氏
インターネット広告事業本部に所属し、広告主に対してプロモーションの提案を行う。特にブランディングを目的とした施策におけるインターネットメディアの活用を模索している。
右:株式会社CyberBull ブランド事業部 アカウントプランナー 須藤悠太氏
ナショナルクライアントを中心に、動画広告に特化したプランニング、提案を行う。
須藤:今回の取り組みでは、大きくは3パターンのクリエイティブの動画を制作し、現在女優として活躍する浜辺美波さんをメインで起用しました。
動画内では「コンタクト早付け選手権」をテーマに、マッチョ、ビジュアル系、体操選手の異なる対戦相手といかにコンタクトを早く装着できるかを競っています。
MZ:動画の長さはどのくらいですか。
須藤:60秒のバージョン、30秒のバージョンの2パターンをシリーズごとに用意しました。
MZ:今回のクリエイティブを作る上で、ターゲットを引き付けるために意識されたことはありますか。
須藤:訴求したい機能部分に関して正しく伝えること、若い人たちに見てもらえる切り口の企画を考えることの二つです。その二つの要素を併せ持ったのが「コンタクト早付け選手権」でした。
配信で重要なのは、相互に当て合うこと
MZ:3つのクリエイティブで計6パターンの動画を用意したことになりますが、配信はどのように行いましたか。
須藤:YouTubeにて広告配信を行ったのですが、その際に意識したのは相互に動画広告を当て合うということです。

たとえば、マッチョ編の動画を見た方に対して、体操選手編、ビジュアル系編を配信していくというように、一つのクリエイティブを見た方に別のパターンのクリエイティブを見てもらうように設計することで「これ前に見たことあるぞ」と思い出してもらうようにしています。
辻本:元々、本施策が動き始めたのには、TVCMがきちんとターゲットに届いているかを分析したという経緯があります。その中でターゲットのティーン層にはTVCMが届いていないというデータが出てきたので、動画広告で補完していこうということで今回の施策に至っています。
そのため、このようにTVCMでは難しい、相互に異なるクリエイティブを当て合うという動画広告だからこそできる仕組みで広く認知させ、理解を深めることを狙いました。