アメフト選手がSNSの力を使って提供した「エクスペリエンス」は?
続いて基調講演に登場したのは、アメリカンフットボール選手のJ.J.ワット氏だ。
同氏は、2017年8月にヒューストンを襲ったハリケーンの被災地へ救済活動が大きなきっかけとなり、全米の注目を集めた。ソーシャルメディアを用いて3,700万ドルの資金を調達した同氏は、救済活動を今も続けているという。

自身の活動を振り返り、同氏は「私も正直、最初は寄付金がここまで集まるとは思っていませんでした。たったの19日間で20万人の人々が寄付してくれたんです。自分の目の前で、信じられないサクセスストーリーが繰り広げられていくようでした」と話した。
アメリカの中間層の家庭で育ったJ.J.ワット氏は、「自分より大変な人がいたら助けること、自分が受けた恩は、コミュニティに還元することを両親に教わりました」と語り、彼が提供したExperienceに関して、次のような考えを示した。
「本当は、みんなポジティブなことをやりたいと思っているんですよ。良いことをしたいけど、行動に起こせる場所がないのです。今回私がやったことは、その機会を作っただけ。みんな純粋に良い人だから、良いことをするプラットフォームができると良い行動が広がっていくんですね」
20万人のチャリティ参加者と3,700万ドルの寄付金を集めることに成功したJ.J.ワット氏のストーリーからは、ソーシャルメディアが有するプラットフォームとしての威力が感じられる。
この後ステージに登場したのは、ソーシャルメディアを代表する3大SNS、Twitter・Facebook・Instagramのリーダー達だった。