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Adobe Summit 2018

AIでデジタルマーケティングはどう変わるのか?【Adobe Summit 2018】

 3月37~29日(米国時間)に開催された「Adobe Summit 2018」。今年は、13,000人もの参加者が開催地であるラスベガスに集まった。本稿では、サミットで垣間見られた“少し先に実現するかもしれない、デジタルマーケティングの近未来”を共有する。

近未来のデジタルマーケが垣間見られた「Adobe Summit 2018」

 Adobeは、米国時間の3月27~29日、「Adobe Summit 2018(以下、サミット)」を開催した。ここ数年「Experience」の重要性にフォーカスしてきたAdobeだが、今年のサミットでは「Experience Maker」という言葉が繰り返し強調された。

キーノートよりシャンタヌ・ナラヤン氏
キーノートよりアドビ 会長 社長 兼 CEO シャンタヌ・ナラヤン氏

 「Experience Maker」とは、エクスペリエンスをビジネスの中心にするべく主導的に変革を起こしていく人達のこと。ここでAdobeが指す“エクスペリエンス”は、クリエイティブのパワーが活かされており、かつデータに裏付けられた体験のことを意味している。

 そしてエクスペリエンスの創造を後押しするソリューションとして発表された、今回のサミットの目玉が「Adobe Cloud Platform」のアップデートだ。データ・コンテンツ・Adobe Sensei(※)を中心とするインテリジェントサービスを統合した新しいバージョンである“次世代のAdobe Cloud Platform”として発表された。

 このようなリリースがキーノートで発表される一方、サミットにはまだリリースされない、できたてほやほやのソリューションを発表する「SNEAKS(スニークス)」というセッションもある。7年前から始まったSNEAKSは、毎年恒例のセッションだ。今年のSNEAKSでは、デジタルマーケティングの未来が垣間見られるソリューションが多々紹介された

 本稿ではSNEAKSを中心に、サミットで見えたデジタルマーケティングの未来をまとめてお届けする。

(※)Adobe Sensei:AIやマシンラーニング、ディープラーニングを活用したインテリジェンスで、Adobe製品に組み込まれている。作業の効率化・データ分析・パーソナライゼーションを支援する。

パーソナライズドなカスタマージャーニーの設計を自動化

 SNEAKSには毎年、アメリカの著名人が登場する。おもしろおかしくソリューションを紹介していくのも、このセッションの醍醐味だ。今年登場したのは、映画『ゴーストバスターズ』やコメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』でお馴染み、コメディエンヌ 兼 女優のレスリー・ジョーンズだった。

レスリー・ジョーンズ氏。PCに関しては何もわからないと言いつつ、デモには終始驚いていた。
レスリー・ジョーンズ氏。PCに関しては何もわからないと言いつつ、デモには終始驚いていた。

 ではここから、SNEAKSで発表されたソリューションの中から3つをピックアップして紹介していく。因みに、これまでSNEAKSで発表されたもののうち複数は実際にリリースされている。なので、これから紹介するソリューションは、遠い未来のものではないといえるだろう。

パーフェクトなカスタマージャーニー

 一つ目は、「Perfect Path」というソリューション。「Perfect Path」では、クラウド上に蓄積されたユーザーデータを活用して、Adobe Senseiがパーソナライズされたカスタマージャーニーを自動で設計してくれる

 デモでは、ECサイトに訪れた人への最適なカスタマージャーニーを作成するフローが行われた。

 下図のツリー状のグラフ(右)は、ユーザーのセグメント情報を表している。ここでは、サイトに訪れた人の中のうち、Urban(都市部)に住んでいる人を選択。そこからさらに学生/若い社会人/熟年の社会人と細かくセグメントを選択していく。

 すると、最終的に選択したセグメントそれぞれに対して、どのような商品をレコメンドし、どのようなカスタマージャーニーを設計すれば良いのか、データを基にAdobe Senseiが教えてくれる(左上:カスタマージャーニー/左下:レコメンド商品)。マーケターは「Perfect Path」によって、最適カスタマージャーニーをあらゆるセグメントに向けて作成することが可能になる

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この記事の著者

松崎 美紗子(編集部)(マツザキ ミサコ)

1995年生まれ。早稲田大学商学部を卒業後、新卒で翔泳社に入社。新入社員として、日々奮闘中です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/04/05 12:00 https://markezine.jp/article/detail/28163

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