広がる検索対象コンテンツ
既にご存知かもしれないが、米Googleでは「ユニバーサル検索」が実装されている。「ユニバーサル検索」では、コンテンツフォーマットを問わず、一度の検索でWebページだけでなく「ニュース」「画像」「動画」「音楽」などの検索結果が一画面に表示されるというものである。
そして、2008年1月、Googleはこれに「ローカル検索」を統合した。これにより、「ウェブ検索」結果画面に地図やローカルビジネス情報、店舗のクチコミなどへのリンクが掲載されるようになったのだ。日本でも既に一部の検索ユーザ向けにローカル検索との統合試験を行っており、地域クエリとビジネス・サービスクエリを組み合わせた場合に、ローカル検索が地図を伴って表示されている。
また、日本におけるGoogleモバイルでも「ユニバーサル検索」が導入されており、ユーザにとっても各企業にとっても「ローカル検索」は無視できない存在となっている。そんな「ローカル検索」「地図検索」について、どのように最適化をしていけば良いか考えてみよう。
地図検索の検索結果の重要性
Google/Yahoo!/Live Search(MSN)などの検索エンジンはそれぞれ地図検索サービスを用意している。どの検索エンジンも、通常のWeb検索の画面で検索対象を切り替える事で地図検索結果を表示する事ができる。Googleでは前述のとおり試験段階であるが、タブを切り替えなくても「ウェブ検索」の検索結果画面に地図が表示されることがある。
【各社の地図検索サービス】
Yahoo!
Live Search(MSN)
試しに、「Googleマップ」で自社の企業名を検索してみていただきたい。想定通りの地図が表示されているだろうか?
もしも、「表示されない」「表示されるが位置情報や住所が違う」といった想定外の結果となっていたなら、早急に改善が必要である。
当たり前の事であるが、現存する検索エンジンで企業名をウェブ検索した場合、その企業の公式サイトが1位に表示されないこと、あるいは表示されているが検索結果に表示されるタイトル説明文が事実と異なることは滅多に無いだろう。しかし地図検索の場合、このような状態が起きる可能性もある。しかも、地図検索の場合は答えが明確であり、情報を受け取る側の検索ユーザは疑いを持たずに検索結果を受け入れる事が多い。
実際に私も、検索結果に出てきたお店の地図など疑った事はほとんどない。さらに検索ユーザは、検索結果をもとに、実際に地図の場所へ足を運ぶケースも少なくないはずだ。それだけに、地図検索結果は常に正しいものである必要があり、誤った地図検索結果を表示させてしまうことはユーザにとって不利益な情報を表示することであり、企業の信頼を損なう非常に重要な問題なのである。