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超実践!サイト改善のPDCA

【失敗から示唆を得る】パソナの事例に学ぶ目標を確実に達成するサイト改善


率直に言って地味な提案だなと

――数値目標はどのように設定しましたか?

知久:トライアルの時点では会員登録のコンバージョン率を103%改善することを目標に設定しました。目標を立てる際は、願望も込めて高い数字を設定しがちですが、私たちとしてはこのプロジェクトを社内に理解してもらって前に進めるというミッションもあったので、意図的にしっかりクリアできる数字を設定したんです。3%上がれば半年で費用対効果が見合うという試算もしていました。

荒竹:知久さんが言うように社内の理解を得ることも非常に大事なので、プロジェクトを進めるために現実的な目標数値のすり合わせをさせていただけたのはありがたかったです。施策立案の進め方としては、まずコンテンツの精査を進めました。コンバージョン(会員登録)に寄与しているページを見つけ出し、さらにそのページの中のコンテンツ(情報)単位でどの情報がコンバージョンに寄与しているのかということを、一段ずつ掘り下げていくという方法です。そこから導き出した施策の一つが、「お仕事開始までの流れ」というコンテンツと、該当ページへのリンクを追加することでした。

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石井:率直に言って地味な提案だなと思いました(笑)。サイトの見栄えが大きく変わるような提案ではなかったからです。ただ過去に成果を出してくれた実績があるので、そこは信頼してやってみようと思いました。

やる・やらないの判断

――分析結果から出てきた改善施策について、実際にやる・やらないの判断も悩むところですよね。

石井:「お仕事開始までの流れ」については、元々そういうコンテンツが響きそうだなという感覚があったのでまずは試してみようと考えました。

荒竹:決める際にはこういう感覚も大事ですよね。どれから実行するのか判断に悩むこともあると思いますので、優先順位を決める際には「期待できる効果」と「施策(実装)の難易度」を整理するのも有効です。

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初回の施策は惨敗

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この記事の著者

小川 卓(オガワ タク)

ウェブアナリストとして、マイクロソフト、ウェブマネー、リクルート、サイバーエージェント、アマゾンジャパンで勤務。2015年にフリーランスとなり、UNCOVER TRUTHのCAO(Chief Analytics Officer)に就任。フリーランスでは、コンサルティング、勉強会、執筆などで活躍している。主な著書は『...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/05/21 16:29 https://markezine.jp/article/detail/28308

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