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イベントレポート

「これから先の未来をつくるのは、アートに関わる人」 Googleが語るこれからのクリエイティビティ


Googleの重要な意思決定の場には、クリエイティブチームが必ず参加

 この成功をきっかけに、Googleの前CEOラリー・ペイジ氏は、ウォン氏率いるチームに「YouTube、Gmail、Chrome……すべてのGoogleデザインを変えてくれるか?」と頼んだのだ。チームは3週間かけてデザインを一新した。

 また、「Chromecast」、「Pixel phone」「Google Home」など、それまで各部門がバラバラにつくっていたプロダクトのパッケージも、一貫性のあるデザインに変更した。統一したデザインにしたことで、ブランドとして一体感が生まれたという。「ひとつの会社の製品デザインは、バラバラではなく、統一されるべき」とウォン氏は述べる。今では、Googleの重要な意思決定の場には、クリエイティブチームのメンバーが必ず参加しているという。

人間のイマジネーションが未来をつくる

 ウォン氏のセクション前、来場者に向けて「マーケターはAIに取って代わられると思うか」という質問が掲げられた。来場者は、スマートフォンアプリから回答できる仕組みだ。この質問に対しては、「そんなわけがない(Not likely)」という回答が最も多かった。

Not likelyが最多という結果に
Not likelyが最多という結果に

 この問いに対して、ウォン氏も「NO」と回答。「テクノロジーによって新たなものが生まれていると思われがちだが、そうではない。世の中にあるすべてのものは、人間のイマジネーションによって生まれたものだ。AIによって仕事はなくなると言われていて、みんなそれを恐れている。たしかに一部はなくなるだろう。でもそれは、みんながやりたくないと思っている仕事。機械はイマジネーションを働かせることがすごく苦手。そして、その『イマジネーション』こそ、私たちが取り組んでいくべきものだ」と、その理由を述べた。

 さらに、「これから先の未来をつくるのは、アートに関わる人だ」とも述べた。テクノロジーの進化により、想像したことの実現性は高まり、製造コストは低くなってきている。そのためこれからは想像力の戦いになるのだ。最後に、クリエイターと仕事をする人々に対し、「これからは彼らをウェイターとしてではなく、コックとして扱うことが大切だ」と語り、セッションを締めくくった。

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この記事の著者

福島 芽生(編集部)(フクシマ メイ)

MarkeZine副編集長。1993年生まれ、島根県出身。早稲田大学文学部を卒業後、書籍編集を経て翔泳社・MarkeZine編集部へ。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/06/01 13:09 https://markezine.jp/article/detail/28500

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