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ネット通販における「送料無料」が購入意思決定に与える影響

「送料無料」が与える影響

 ネット通販サイトを選ぶときにユーザーは何を重視しているだろうか。図表3がその結果であり、重視されている順に「商品の価格が安い(81%)」「商品の品揃えが豊富(65%)」、そしてその次に僅差で「送料が無料である(64%)」が続いた。通販サイト選びにおいて、送料が無料であることは品揃えと同じくらい重要なことであり、送料に対して厳しい視線が注がれている様子がうかがえる。

図表3 通販サイト選びで重視する項目(複数回答)ベース:過去1年以内ネット通販利用者(n=1,000)
図表3 通販サイト選びで重視する項目(複数回答)
ベース:過去1年以内ネット通販利用者(n=1,000)

 そして別の質問からも、ネット通販利用者の多くが「送料無料」を購入の決め手としていることがわかる。図表4は、ネット通販での注文金額によって、許容できる送料の範囲を聞いたものである。

図表4 ネット通販で送料がかかるときの購入意向(単一回答)ベース:過去1年以内ネット通販利用者(n=1,000)
図表4 ネット通販で送料がかかるときの購入意向(単一回答)
ベース:過去1年以内ネット通販利用者(n=1,000)

 これによると、注文金額が2,000円であろうと10,000円であろうと金額に関わらず、送料が発生した時点で約半数の人が購入を中止してしまうという結果であった。

 また、注文金額が高いときほど送料が400円〜1,000円のときに許容できる人の割合が増加した。しかしながら、注文金額によらず、800円以上の送料を許容できる人はほとんどいなかった。

 このことから、消費者の頭の中には、注文金額と送料との相対的な関係から、“許容できる送料”と、“これ以上は絶対に支払いたくない上限となる送料”の存在があることが確認された。そしてオンラインでの消費行動は、その送料が許容できる範囲内で行うことになるだろう。

▼調査レポート
『ネット通販の利用状況を調査!送料はいくらまで許せる?』(HoNote)

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「送料無料キャンペーン」は効果的

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マクロミル(マクロミル)

高品質・スピーディな市場調査を提供する、マーケティングリサーチのリーディングカンパニー。生活者のインサイト把握やデジタルマーケティング施策の広告効果測定など、マーケティング課題解決に向け最適なソリューションを提供。世界21カ国、50の拠点を展開し、唯一無二のグローバル・デジタル・リサーチ・カンパニーを目指す。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/08/24 15:00 https://markezine.jp/article/detail/29051

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