収益性を求めながら新しい検証にも挑戦
――コンサルティングのような役割を担っているということですね。他に、メディアとのコミュニケーションで心がけていることはありますか?
藤田:少しでもお客様のビジネスにつながる有益な情報をお渡しすることを心がけています。情報には大きく分けると2つあります。1つ目は我々のサービスが解決できる目の前の領域の内容。そして2つ目は、すぐには解決できないけども、未来として取り組んでいくべき領域に対する情報です。
我々のサービスが解決できる社内の情報としては、左納が話したような「UZOU」の概要に加えて、3ヵ月後にこんな機能が出てくるなどの話をします。未来として取り組んでいくべき領域の情報としては、現在広告主様が直面している課題やネット広告の業界が模索している現状などをお伝えしております。
「UZOU」は、広告のリクルーティング部門もすべて弊社で完結させております。また会社自体もSEO事業から始まり、広告運用事業を経て今に至ります。ですので、広告の事業に関して説明できることは多いです。ここは強みと言えますね。数字は管理画面に出ているので、数字だけお伝えするのでは意味がない。せっかくお時間をいただいているので、付加価値のある情報をお渡ししたいと考えています。
佐久間:我々はWebやアドネットワークの広告についての知識がもともと少ないので、定期的にトレンドなどを教えていただけるのは、とても役に立っています。我々は自社のことしか把握できないので、他社はどうしているのか、これは今すぐやる必要があるのかなどの相談はさせてもらっています。
佐藤:広告収益については、自分たちで管理画面を月に2回程度モニタリングし、前月比などをチェックしています。「PVは増えているけど収益が伸びていないのはなぜか」とか、逆に「アクセス数は同じなのに前月より収益がいい理由は何か」など背景を理解しているのとしていないのでは、メディアの運営方針も変わってきます。
このように、数字の報告だけではなく、データの読み方についてのノウハウを共有してもらえるので、次に試すべきことのヒントにつながります。
藤田:光文社様だけではなく、多くのメディア様の間で「ネット広告は難しい」という声をお聞きします。我々が「UZOU」を開始したのも、文脈に合っている広告やユーザーのニーズに応える広告ならば、きっと見え方が変わるだろうと感じていたからです。最近では地方新聞様との取り組みが増えてきていますが、やはりネット広告に注力していかなければならないという機運があるように思います。
収益化だけでなく多面的な提供価値を届けていく
――最後に、皆さまの今後の展望や目標を教えてください。
佐藤:順調にネット広告での数字が伸びていますので、今後はレコメンドやデザインのレイアウトの面で、A/Bテストなどをしながら数値がどう変わるのかを見ていきたいです。
佐久間:我々はマネタイズの部署なので、やはり目標は収益を上げていくことです。「女性自身」のシステムが6月にリニューアルし、以前と比べて広告面でのテストをしやすい状況になっています。なので、色々と試験的な取り組みはやっていきたいと思っています。
藤田:今後も光文社様の収益性を上げることのできる提案を考えていきたいです。その上で、今後はよりデータとの連携や、収益を上げるためのデザインのアドバイスなどもできればと思っています。
左納:私も、光文社様にはさらに高い収益性を提供したいと考えています。また、第三者である我々だからこそ追求できる価値や提案も模索していきたいです。メディアの広告主に対しても、「こういう記事にはこういう広告が合う」などと提案をし、単なる収益化のためのエンジンを超えた提供価値を届けていきたいですね。
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