ブランドはお客様と一緒に創っていくもの
松澤氏は、コミュニティマーケティングにおいて重要な2つのポイントとして、「アウトリーチ」と「エンゲージメント」の向上を挙げる。
「コミュニティマーケティングで重要なことは、アウトリーチとエンゲージメントの2つだと考えています。ここまで話してきたスノーピークの事例は、この2つのうち、エンゲージメントを上げるほうの施策です。エンゲージメントに関しても、コミュニティの階層に分けて色々なイベントを企画するなどして、どんどん『ハマる仕組み』を作られています。ここまで確立すると、Snow Peak Way自体が有名になり、“キャンプ好き”というもっと広いコミュニティを獲りにいくこともできます」(松澤氏)
スノーピークの企業理念、そしてミッションステートメントである「The Snow Peak Way」。スノーピークは存在し続ける限り、「Snow Peak Way」も続いていく。
「我々がコミュニティイベントやってきたことは、純粋に、ブランドを創り上げていくことです。ブランドの構成要素は、他に負けないような、良いモノと良いサービス。それを、コミュニティのイベントを通じて出会うお客様と一緒に作ってきたのです。これが、ブランドマネジメントの核にある考えだと思っています」(高井氏)
松澤氏もコミュニティマーケティングの可能性に触れ、「ユーザーと同じ目線で考えることで、ユーザーが求める“本物”を作ることができる。本物のモノやサービスを提供していくために、コミュニティマーケティングは今後より重要になるだろう」と語り、セッションを結んだ。