1908年、東京帝国大学理学部化学教室教授池田菊苗(きくなえ)博士は、昆布からグルタミン酸を抽出し、これによって作り出される味を「うま味」と命名。「うま味」は、甘味、酸味、塩味、苦味と並ぶ基本味のひとつで、海外でも「umami taste」として知られているという。池田博士は調味料の製造法特許を取得し、うま味調味料の製造を事業化。この取り組みは、日本の産学連携の成功事例としても知られている。
今回、うま味発見100周年委員会は、「うま味」の発見から調味料の製造法特許を取得して事業化するまでの映像化を企画。東京大学、ライプチヒ大学、東京大学理学部化学教室雑誌会などの協力を得て、ドキュメンタリードラマ「AMBITION(志)」としてされた。フィルムの公開上映会が5月24日、東京大学五月祭の初日に東京大学理学部・小柴ホールで3回にわたって無料で映される(各上映時間45分)。
鑑賞者の募集人数は各回170名、510名(先着順/各回定員に達し次第締切)。来場者には粗品そつぃて、「うま味せんべい」の配布が予定されている。上映会詳細および申込方法は、味の素ホームページか東京大学理学部化学教室ホームページから。また、4月にはシンポジウム、7月には「池田菊苗先生のうま味発明100周年を祝う会」が開かれる。
【関連リンク】
・東大、坂本龍一氏の対話型講義をポッドキャスト配信
・国内大学ページランク1位「慶応」2位「東大」【国内755大学Webサイト「ページランク調査」】
・大学の卒業制作アニメがニコニコ動画で20万回再生、「さかなのうた」作者がNHKに登場
・国内大学ページランク1位「慶応」2位「東大」【国内755大学Webサイト「ページランク調査」】