体験による価値を今後も追求
――ユーザーのデータ分析もされているとのことですが、具体的にはどういった分析をされているのですか?
立川:私は流入周りを見ていますので、広告経由のユーザーと自然検索経由のユーザーでアプリ内の行動にどういった違いがあるのかなどの分析をしています。
――分析から得られたデータで、改善していきたいポイントなどございますか?
立川:取引完了まで至るユーザーの割合が多い流入経路を分析して、広告の予算配分の最適化などは継続してやっていきたいと思います。また、取引完了率を上げるためのユーザビリティーの改善にも取り組んでいきたいです。特に、査定額が顧客体験に与える影響は大きいです。そのため、ユーザーに納得感を持っていただけるような査定額が出せるよう、サービスを改善していくつもりです。

――最後に、御社の今後の展望について聞かせてください。
立川:「CASH」に限らず、弊社で展開しているサービスの根幹にあるのは、「今少しだけお金が足りなくて諦めてしまっていることを、実現させるお手伝いをしたい」という想いです。たとえば、旅行代金の後払いが可能な「Travel Now」では、「旅行に行きたい。でも今すぐには資金を調達できない」というユーザーのニーズに応えています。資金不足が原因で「旅行」という体験価値を享受できないのは、大きな機会損失ですよね。
弊社ではこうした考えのもと、業界を限定せず、あくまでも「見たことのないサービスで新しい市場を作る」ことにフォーカスしています。実は年に一度、代表の光本がその年のテーマを発表していて、どの業界に進出するかが決まったりします(笑)。
――立川さんご自身としてはどのような目標を持っていらっしゃいますか?
立川:「CASH」は、おかげさまでネット業界ではある程度知ってもらえていますが、一般のユーザーに対しての認知はまだまだ高くありません。ですので、誰もが知っているようなメジャーなサービスになるまで、「CASH」を育てていきたいです。そのためには、サービスのファンになってくれるユーザーを増やすことが重要だと考えていますので、満足度の向上を引き続き目指していきたいと思っています。
――どうもありがとうございました。