情報の取捨選択
生活者はどの店のチラシを見ているのだろうか。また、そのチラシは購買につながっているのだろうか。紙媒体チラシと電子チラシそれぞれの結果が図表2だ。

ベース:紙媒体チラシ閲覧者(n=474)、電子チラシ閲覧者(n=521)/複数回答
スーパーは、紙媒体・電子ともに閲覧率が90%以上と非常に高く、チラシを見て商品購入に至る割合も紙媒体で76%、電子で80%と他の店舗に比べて高い。一方でスーパー以外の店舗では、電子よりも紙媒体のほうが閲覧率、購入率ともにはっきりと高い。そして、電子チラシ閲覧者のスコアに注目すると、特にスーパーのチラシにおいて閲覧後に商品購入に至る割合が高いという特徴が見られた。
これは紙媒体のチラシが、“何気なく生活者の視野に入ってくる受動的なチラシ”という特徴から、紙媒体は電子よりも必然的に閲覧されたケースが推測できる。
逆に電子チラシの場合は、自ら検索や登録などの働きかけをしなければ、なかなか情報に辿り着くことが難しい、いわば“能動的なチラシ”と言えよう。そのため自身にとって必要ではないものには接触していないと推測される。このように生活者は、自身にとって関心のない情報は避け、有益な情報を得るという取捨選択を行っているようだ。
圧倒的なShufoo!の存在
図表3は電子チラシ閲覧者が、実際に利用しているものの利用率を示したものである。

ベース:電子チラシ閲覧者(n=704)/複数回答
利用率の高いものから「Shufoo!(シュフー)」、「チェーン・店舗の公式ホームページ」、「チェーン・店舗のアプリ」、「チェーン・店舗のLINEアカウント」という順であった。Shufoo!は、トクバイやシュフモといった同様のサービスに圧倒的な差をつけており、電子チラシ業界の中心となっていると言っても過言ではないだろう。
▼調査レポート
『紙のチラシと電子チラシ、影響力が強いのは?利用状況や意識を調査』(HoNote)