経営者/デザイナーという「2つの視点」でデータを見る
近々、Lifebearの全面リニューアルを予定しているという中西氏。経営者とデザイナーの2つの役割でリニューアルをリードします。
「私の役割は、まずライフベアの代表として、仕様の判断や、どの機能を実装するかといった優先度を決めること。もうひとつは、デザイナーとしてiPhone版などのデザインを手がけています」(中西氏)

2つの顔を持つ中西氏。経営者としては、データから市場動向を読み解き、製品戦略や開発の優先度を細かく調整していると言います。
「たとえば、競合他社のランキングが想定以上に上がってきているとしたら、早くリリースした方がいいので機能を削る。逆に順位がそんなに変動ない状態、市場環境が落ち着いている状態だったら、満足のいくまで一層クオリティを高める。といった判断をしています」
デザイナーとしては、国内5,000万アクティブユーザーという目標に向けて、ユーザーが迷わず使えるデザイン・UIを実現するためにアクティブユーザーランキングを参考にしています。
「アクティブユーザーランキングでトップ50位までに入っているようなアプリは皆さん使われている。使われているということはアプリに慣れているということなので、それに近いデザインを取り入れることで、Lifebearにとっては初めてだけど、ユーザーにとっては初めてではないデザインができます。それは一時的なランキングだけを見ていてもわからないので、App Annieのアクティブユーザーランキングはすごく大事だと思っています」(中西氏)
「デジタルの手帳ツール」ならではの楽しさを追求していく
「まずはみなさんに当たり前のように使ってもらえるインフラとして、Lifebearのユーザビリティを高めていきたい。そして、『デジタルの手帳ツール』だからこそ実現できる楽しさを追求していきたい」と中西氏は今後の展望について語ります。

そして、アプリを取り巻くエコシステムの未来にも期待を寄せます。
「アプリを開発する会社が最適なデバイス上で、最適な形でユーザーに価値を提供していく中で、App Annieのようなアプリの分析ツールや、支援サービスにも追従して頂き、うまく協力をしていけると、より早く、より品質の高いものをお客様に提供できます。結果、どんどんとユーザーのライフスタイル変化の速度が速まって、世界がより良くなるんじゃないかな、と考えています」
