人間がAIの代わりにすべきこと
これまで行ってきた実証実験の結論を総括すると、「どのユーザー(Who)に対して」「いつ(When)」「どの手段(How)で」の3つに関しては、AIによって高い精度で判断できることがわかった。
一方で、「『どのようなキャンペーン(What)』を行うかについては、AIよりも人がプランニングしたほうが良い」と平田氏は付け加えた。
コピーライティングやクリエイティブ制作、キャンペーンの企画を、AIで代行するのはまだ難しい。だからこそ今後、マーケターはよりAIを駆使した環境構築を進めつつも、付加価値あるキャンペーン企画に注力することが求められるだろう。
企業と消費者、コミュニケーションの最適化を
集英社との今後の取り組みに関して聞いたところ、平田氏は「読者と新しい作品のマッチングのサポートをしていきたい」と語る。AIやアプリのデータ分析によって「少年ジャンプ+」の目的である次世代のヒット作品の発掘を後方支援していく考えだ。

また、マーケティングプラットフォーム「Repro」としては、人間よりもAIのほうが精度と効率が上がる分野で更なる自動化を推進していきたいと考えている。
「消費者に嫌がられるようなBtoCのコミュニケーションをなくし、しかるべきターゲットとタイミング、チャネルで企業と消費者がコミュニケーションできる環境を、Reproで実現していきたいです」