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9割の精度で離脱ユーザーを予測!「少年ジャンプ+」の事例に学ぶ、アプリマーケティング×AIの最前線

 スマートフォンの普及にともない、企業が顧客接点として注目しているアプリ。本記事では、Reproが設立した研究開発チーム「Repro AI Labs」が集英社のマンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」において実施した実証実験の結果、そしてその結果によって今後何が可能になるのか、Reproの代表取締役である平田祐介氏に話を伺った。

集英社×Reproの新しい挑戦

 SaaS型のマーケティングプラットフォーム「Repro」は、アプリで取得可能なユーザーの属性データと行動データを蓄積・活用できる特徴を持つ。活用に関しては、ユーザーに合わせたプッシュ通知やアプリ内ポップアップ、ソーシャルメディア上の広告配信などが可能だ。

 2018年10月には「Repro Web」もリリースされ、アプリとウェブを統合したデータを可視化・分析し、横断的なコミュニケーションが取れるようになった。

株式会社Repro 代表取締役 平田祐介氏
株式会社Repro 代表取締役 平田祐介氏

 「創業から5期目に入り、市場が小規模だった頃からアプリマーケティングの啓蒙活動とサービスの開発を行ってきました。日本市場から今度は海外市場での挑戦、そして『Repro Web』のリリースや今回の『Repro AI Labs』での実証実験といった新領域への事業拡大を進めています」

 「Repro AI Labs」は、生産性の高い最先端技術であるAIと機械学習の技術を取り入れ、マーケティングに活かすことを目的として設立された専門組織。同組織では今夏より、「離脱ユーザー予測」「AIによるパーソナライズされたコンテンツマッチング」「コンテンツの配信時間パーソナライズ」などの研究開発と実証実験を進めていた。その一環として行ったのが、集英社が提供するマンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」における「離脱ユーザー予測」の実証実験だ。

次の時代を作る作品を発掘

 なぜ「少年ジャンプ+」を提供する集英社は、今回の実証実験に参加したのだろうか。それに対し、平田氏は「アプリでの収益だけでなく、大きなビジネスチャンスをつかむため」だと答えた。

 「集英社としては、アプリ内の売上高を拡大するだけでなく、アプリユーザーであるマンガ読者の裾野を広げること、そして新たな人気作家やヒット作品、つまり『次の時代を作る作品』を発掘することが非常に重要でした

 「少年ジャンプ+」を利用するユーザーは、何らかの目的を持ってマンガ作品を読んでいるケースが多い。これまでも、Reproでユーザーデータを分析しながら、その分析結果をベースにプッシュ通知を配信するといったコミュニケーションを実施。読者と新しいマンガ作品の出会いを創出する手段として活用してきた。

 今回のRepro AI Labsと集英社による実証実験では「『少年ジャンプ+』から離脱しそうな傾向にあるユーザーをAIによって予測できるか」、「その予測したユーザーを離脱させないことができるかどうか」を検証。実証実験の対象を「離脱しそうなユーザー」に設定した理由について、離脱ユーザーの復帰(リエンゲージメント)施策の難しさが挙げられるという。

 「一度アプリをアンインストールしてしまうとユーザーは90%は戻ってこないと言われています。アプリ提供者はそうなる前に、休眠ユーザーに対しリエンゲージメント施策を行うわけです。ただ、どのユーザーが離脱しそうかを人力で予測するのは非常に難しい。それをAIの力で可能にしようと考えました」

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

大木 一真(オオキ カズマ)

立教大学法学部を卒業後、大手インターネット広告代理店へ入社。広告代理店事業を経て、Webメディア「新R25」の立ち上げ、編集に携わる。その後、フリーの編集者・ライターとなり、現在に至る。政治やビジネス、マーケティング分野の取材・記事執筆を中心に、企業のオウンドメディアやソーシャルメディアの企画・編集...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/12/19 09:00 https://markezine.jp/article/detail/29870

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