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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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女性向けメディア特集

ユーザーの暮らしに広く深く入り込みたい――「キナリノ」が構築してきた世界観に迫る

暮らしの色々なシーンでユーザーとつながりたい

――名鉄不動産とコラボレーションした新築マンションの建設企画「きなりの街プロジェクト」を展開されるなど、Webメディアの枠を超えた取り組みに注目しています。キナリノの目指す方向性について、お聞かせいただけますか?

渡部:キナリノがやりたいこととしては、二つの段階で考えています。一つ目は、キナリノというブランドを確立させること。二つ目は、確立させたキナリノというブランドを横断で展開し、様々なジャンルでビジネスを展開することです。

 今世の中にあるメディアやWebサービスは、基本的にバーティカルなものですよね。ZOZOはファッション、食べログはグルメ、クックパッドはレシピというように。ですがキナリノは、グルメも雑貨もファッションも全部横ぐしで展開し、色々なシーンでユーザーの生活に深く入り込んでいきたいと考えています。

 既に提供しているイベントカレンダーというサービスを例にお話しすると、このサービスでは色々なイベント情報をただ並べるのではなく、キナリノというフィルターにかけスクリーニングしたイベント情報のみを提供しています。情報をキナリノの解釈でセレクトすることに価値があるのです。これと同じように、キナリノなりの解釈で、ユーザーのお役に立てるような切り口のサービスを考えていきたいと思っています。

メディアブランディングで大切なこと

――最初に、コンテンツに注力しているとおっしゃっていました。キナリノの世界観を守るために、意識されていることはありますか?

渡部:デザイナーやエンジニアにもキナリノの世界観を理解してもらうことは、完成度の高いサービスを提供していく上で、大事なことだと考えています。キナリノにふさわしいデザインやUIがあるので、チーム全体として美意識を高く持つようにしています。

 たとえば、キナリノサロンやキナリノマガジンでは、雑誌のようなアナログの表現と、動画などのデジタルの表現を織り交ぜながら、ユーザーに面白みや新鮮さを感じていただけるように工夫しています。「紙らしいデザイン」を意識的に取り入れながらも、スマホで縦方向に読み進めていく際のリズム感や間を意識した余白の作り方を考えています。こうした積み重ねがキナリノの世界観につながっているのだと思います。

――広告コンテンツに関しては、いかがでしょうか? ユーザーに嫌悪感を抱かれないように、どのような工夫をしていますか?

渡部:編集コンテンツと広告コンテンツのバランスは、メディアのブランディングに影響します。広告ビジネス全体の話になりますが、今広告業界はどんどん運用寄りのビジネスになっています。一方キナリノは予約型の記事メディアで、我々がクライアントに求められているのは、ユーザーの態度変容を促すことです。

 対してユーザーに求められているのは、暮らしを豊かにするためのコンテンツを届けること。これらを踏まえて広告コンテンツでは、タイアップさせていただく製品を使うことでいかに暮らしが豊かになるのかを、コンテンツに落とし込むようにしています。

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Instagramも競合、キナリノが掲げるビジョン

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この記事の著者

松崎 美紗子(編集部)(マツザキ ミサコ)

1995年生まれ。早稲田大学商学部を卒業後、新卒で翔泳社に入社。新入社員として、日々奮闘中です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/01/16 09:00 https://markezine.jp/article/detail/29955

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