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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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最新トレンドから学ぶ、コンテンツマーケティング成功の鍵

80%のCEOがマーケターを信頼していない?信頼回復の鍵は「レガシーメディアのコンテンツ制作手法」


良質なコンテンツに必要な3つの要素「E-A-T」

 特にGoogleを想定したSEO対策における重要な観点の1つに、検索品質評価ガイドラインに明記された「E-A-T(Expertise:専門性、Authoritativeness:権威性、Trustworthiness:信頼性)」があります。このE-A-TはGoogleが高品質なコンテンツの特徴として挙げる3点ですが、ここでも「Trustworthiness:信頼性」は良質なコンテンツに欠かせない要素とされています。

 進化し続けるGoogleの検索エンジンアルゴリズムが、各コンテンツのE-A-Tをさらに高い精度で評価できるようになったら……。現時点では検索結果で上位表示されているコンテンツでも、信頼性が低いと判断されれば順位下落の可能性があり、またその逆も起こり得ます。つまり、SEO対策におけるコンテンツの信頼性(あるいは権威性・専門性)の重要度は、今後はさらに高まるものと予想されます。

 では、ユーザーにも、Googleのような検索エンジンにも、「Trust(信頼)」を感じてもらえるような良質なコンテンツはどうすれば作成できるのでしょうか? その手法の1つとしてアメリカのコンテンツマーケティング関連カンファレンスで昨今注目されているのが、「古典的なジャーナリズム手法への回帰」です。

古典的なジャーナリズム手法への原点回帰

 良質なコンテンツ制作の鍵として、アメリカのコンテンツマーケティング関連カンファレンスで注目されているのが、新聞・雑誌などの「レガシーメディアのコンテンツ制作手法」です。現在、アメリカのコンテンツマーケティング業界ではジャーナリズムの基本・手法から、あらためてWEBコンテンツの制作手法を見直そうとする動きが活発であり、コンテンツマーケターのポジションにジャーナリズム業界出身者・ジャーナリストを採用する動きも出ています。

 新聞・雑誌などにおける一般的な記事コンテンツ作成フローは、「1.取材(一次情報の収集)→2.記事作成→3.ファクトチェック(裏取り)→4.公開」といった流れになります。ともするとWEBコンテンツの作成では「1.取材(一次情報の収集)」や「3.ファクトチェック(裏取り)」などが軽視されてきたことを問題の原因と捉えるコンテンツマーケターが増えています。

 極力一次情報にあたり、確かなファクトチェックでコンテンツに誤りがないことを確認後、信頼されるコンテンツ(事実情報)を発信する。これまで以上にコンテンツ作成の労力がかかることになりますが、このような制作方法が成功するコンテンツマーケティングの前提条件として見直され始めているのです。

 また、こうした取り組みの結果として、

・事実の裏付けとなる数字がコンテンツに盛り込まれているか?
・最新情報が反映されているか?
・引用している事実・データに出典元が明示されているか?
・(取材等を通じて得た一次情報が含まれ)他のWEBサイトにはないオリジナルのコンテンツになっているか?

 といった点を、コンテンツマーケティングが成功する「良質なコンテンツ」と定義する動きもあります。今後もコンテンツマーケティングの信頼性向上の手段として、ジャーナリストの仕事から学びを得ることが多そうです。

 一方、情報が正確・事実であり信頼できることはあくまでコンテンツ作成の前提条件。コンテンツマーケティングの成功には「信頼+α」が必要です。

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この記事の著者

青木 綾(アオキ リョウ)

EXIDEA米国支社「EXIDEA GLOBAL USA INC.」代表。2002年株式会社リクルートに入社、就職情報サイト「リクナビ」や宿泊予約サイト「じゃらんnet」等のサービス開発やプロデューサー業務に従事。2014年に同社を退職後、アメリカ・カリフォルニア州・ロサンゼルスに移住。現地で日本語情報誌を発行する「Lighthouse」のVice Presidentを経て、2018年より現職。

EXIDEA HP:https://exidea.co.jp/
EXIDEA JOURNAL:https://exidea.co.jp/blog/

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/02/13 13:12 https://markezine.jp/article/detail/30315

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