電通デジタル、電通、アドビシステムズ(以下、アドビ)の3社は、企業が抱える「新規顧客の獲得」「既存顧客の育成」という2つの課題への対応を一本化し、連携してマーケティングROIの向上を実現する「デュアルファネルソリューション」の提供に関して合意した。
「デュアルファネルソリューション」において上記3社は、電通グループ独自のマーケティングプラットフォーム「People Driven DMP(3rdパーティデータ)」と、アドビのデータ管理プラットフォーム「Adobe Audience Manager」を通じてAdobe Analyticsで計測されるオンライン行動情報やオフラインの属性情報などの1stパーティデータを連携。これによって、これまで企業において別々に設計管理・運用されていた「新規顧客獲得のためのファネル」「既存顧客管理のためのファネル」のデータ統合支援を行う。
企業は、同ソリューションを通じて社内データの統合および外部データとの連携を行うことで、新規・既存顧客に対する課題解決が同時に同じ概念上で行えるようになるため、マーケティング活動全体の最適化が可能になる。
たとえば、オウンドメディアでの行動データに、「People Driven DMP」の行動・意識データを掛け合わせて既存顧客を分析すると、よりLTV(顧客生涯価値)の高い顧客像が明らかになるため、特定の顧客に絞ってアプローチするデジタル広告配信が実現できるようになる。
なお、同ソリューションの提供にあたっては、電通とアドビがデータ連携と分析を行い、電通デジタルがシステム導入および広告設計・配信の運用サポートを行う体制を構築する。さらに、電通デジタルのクリエイティブチーム「アドバンストクリエーティブセンター」が、デュアルファネルでのコミュニケーション設計を一貫して行うことで、シームレスな顧客体験を実現する。
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