ソフトバンクと福岡ソフトバンクホークスは、「福岡 ヤフオク!ドーム(以下、ヤフオクドーム)」で5Gを活用し、多視点切り替えが可能な3Dパノラマ映像を用いた、VR空間における試合観戦についての実証実験を行った。
同実証実験で両社は、ヤフオクドームのホームベース後方フェンス内などに高画質VRカメラを設置。これらを通じて撮影した試合の模様を、5G経由でVRヘッドセットに伝送した。その結果、高画質な3Dパノラマ映像としてVRヘッドセットでの試合観戦が可能になっただけでなく、複数設置されたVRカメラの視点を自由に切り替えながら観戦することにも成功した。
ソフトバンクはまた、ヤフオクドームにおけるプライベートルーム「スーパーボックス」の内装や備品などのリアルな質感をVR空間に再現し、VRヘッドセットを装着した観戦者がアバターとしてVR空間に出現するアプリも開発。
同アプリでは、観戦者同士がリアルタイムに会話でき、顔の向きや口の動きも再現される。そのため、シーンごとに好きな視点へと切り替えたり、アバターを通してVR空間で観戦者同士が会話をしながら野球観戦を楽しんだりすることができる。
ソフトバンクとソフトバンクホークスの両社は今後、映像の高画質化やVR空間でのショッピング・広告表示といったコンテンツの拡充に向けて取り組みを進めていく考えだ。
【関連記事】
・バーチャルキャラクターを店舗内接客に活用!DNP、VR技術による新サービスのプロトタイプを開発
・VR/ARゲーム内などへの広告出稿が可能に!ゲシェル、SSPを提供するイスラエルのAnzuと業務提携
・VRコンテンツ内に動画広告を配信!CCIとナーブ、広告プラットフォーム「VRトラベルAd」を販売開始
・42%が「VR体験」で商品やサービスの“購入意欲が高まると思う”と回答【マクロミル調べ】
・ヒトクセ、リコーと協業し、VR・AI技術を活用した「360°バナー広告」事業を開始