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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2019 Spring

「ZOZO」を支える、最強のデータ活用組織/ZOZOテクノロジーズ「分析部」の正体とは?

データを軸に、異なるスキルセットを持ったメンバーが集う

  現在、分析部には16名在籍しており、「ビジネスアナリティクスチーム」「データサイエンスチーム」「ビジネスインテリジェンスチーム」「データエンジニアリングチーム」の4チームに分かれている。

 ビジネスアナリティクスチームは、ZOZOグループが保有する膨大なデータを分析し、マーケティング施策の事前・事後の検証を担う。たとえば、1日1枚しか使えないクーポンをショップが違えば複数枚使えるように変更した場合の売上効果がどれだけ見込めるのかを検証し、システム開発部門に提案したり、キャンペーン実施時の新規会員数の増加率を予測したりする。

 データサイエンスチームは、ZOZOグループのデータを科学的に分析し、業務で使うアルゴリズムを創出する。たとえばクーポンの効果を機械学習を使って自動で予測するツールを作り、安定して高い効果を出すための仕組みを構築するなどの業務をこなす。

 ビジネスインテリジェンスチームは、ZOZOグループのビッグデータを見える化する。社内外から収集されたデータに基づいた意思決定を推進するためのBI・ダッシュボードを構築するのが主な役割だが、ただ業務部門からヒアリングした要件をダッシュボードに落とし込むだけではなく、課題のヒアリング、KPIの提案まで踏み込んで業務部門と一体となってダッシュボードを構築・運用している。

 データエンジニアリングチームは、ZOZOグループのデータ分析基盤を構築する。ZOZOTOWNの基幹システムに格納されているデータだけでなく、WEARのデータやアクセスログを一つの分析基盤に集約し、クイックにシステムを横断した分析ができる仕組みを提供している。また、集約したデータをマーケティングに直接活用するための仕組みをシステム開発部門と協力して構築している。

「データを軸に、異なるスキルセットを持ったメンバーが1つのチームに集まり、案件を進めている点に独自性があると感じています。データに関する業務がここまで集約されている組織はなかなかないのではないかと思いますね」(中野氏)

 分析部の仕事は、他部門からの依頼が7割、分析部から提案して始まる案件が3割という配分だ。提案する場合は、分析中の気付きや一人のユーザーとしての所感を元にするという。

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WEAR経由の売上が20%向上した導線改善

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この記事の著者

水落 絵理香(ミズオチ エリカ)

フリーライター。CMSの新規営業、マーケティング系メディアのライター・編集を経て独立。関心領域はWebマーケティング、サイバーセキュリティ、AI・VR・ARなどの最新テクノロジー。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/04/04 08:00 https://markezine.jp/article/detail/30688

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