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日本のゲームアプリにチャンスあり!JoyPac×エウレカスタジオが語る、中国進出のメリット

2019/05/10 10:00

 近年著しい伸びを見せている、中国のモバイルゲーム市場。その中で「日本企業にもチャンスがある」と語るのは、JoyPacでアジアのカジュアルゲームアプリの中国進出を支援する劉 幸(りゅう・こう)氏。本記事では、JoyPacがどのような支援を行っているのか、そして実際に彼らの支援を受けて成果を残しているエウレカスタジオの馬場紘弥氏に、具体的な取り組みの内容について話をうかがった。

目次

中国進出すべき3つの理由

――はじめに、JoyPacがどういった企業か説明いただけますか。

劉:JoyPacは2018年5月に設立した会社です。デンマークのコペンハーゲンと、中国・北京にオフィスを構えており、ヨーロッパ圏とアジア圏のカジュアルゲームの中国進出をサポートしています。

JoyPac パブリッシュアライアンスパブリッシャー 劉幸(りゅう・こう)氏
JoyPac パブリッシュアライアンスパブリッシャー 劉 幸(りゅう・こう)氏

 実は我々が初めて中国進出のお手伝いをしたのは日本のタイトルでした。それ以降、15タイトルのリリースを支援しており、その内の14タイトルは日本のディベロッパーが開発したものになっています。支援したアプリのインストール数も、中国現地のiOSアプリのみで1,700万を超えており、日本のカジュアルゲームの中国進出における実績を積み上げることができたと考えています。

――カジュアルゲームアプリの中国進出を支援しているとのことですが、日本のカジュアルゲームディベロッパーが中国に進出するとどういったメリットがあるのでしょうか。

劉:実は今、日本のカジュアルゲームが中国に進出するのに非常に良い環境で、そこには3つの理由があります。

 1つ目は、中国のiOS市場が盛り上がっており、カジュアルゲームがトレンドになっているからです。ランキングを見ても、トップ100の25%以上がカジュアルゲームとなっています。

 2つ目は、新規アドネットワークが乱立していて、収益性が高くなっているためです。新規に参入したアドネットワークの場合、市場シェアを拡大するため高単価でアプリ内の広告在庫を買い付けるのでアプリディベロッパーに高い広告収益が入ってきます。ちなみに中国のeCPM(effective Cost Per Mille)は、アメリカや日本とほとんど変わらない状況で、中国の人口が多いことを考えれば非常に大きな収益を得るチャンスがあるのは明らかです。

 3つ目は、中国人と日本人の持つ文化的な背景が似てきているからです。中国現地の人の中で、子どもの頃から日本のアニメなどを親しむ傾向が強くなっており、日本のゲーム文化やおもしろさを理解する環境が広がりつつあります。これは日本ならではのチャンスと言えるのではないでしょうか。

中国語対応してないのにインストール増

――確かに、海外展開する際は各国の文化に合わせたローカライズが求められますが、そこの手間が少なくて済むのですね。続いて、今回JoyPac支援のもと中国進出に成功したエウレカスタジオの代表取締役社長である馬場さんにもお話をうかがいたいと思います。先に会社と提供しているアプリの内容をご紹介いただけますか。

馬場:エウレカスタジオは2018年4月に私が一人で創業した会社で、モバイルアプリの企画およびリリースを行っています。

エウレカスタジオ株式会社 代表取締役 馬場紘弥
エウレカスタジオ株式会社 代表取締役 馬場 紘弥氏

 JoyPacには「仕事サボる!」「学校サボる!」というアプリのiOS版の中国進出を支援していただいています。両ゲームともに、幅広い層に遊んでもらえる脱出ゲームとなっています。

 これまで、脱出ゲームのアプリの多くは3Dグラフィックで謎解きを楽しむような内容が多かったのですが、謎解きというよりは見て楽しいと思ってもらえることを重視して制作しています。子どもや女性の方などからも好評で、従来の脱出ゲームより幅広いユーザー層を獲得できていると考えています。

――今回JoyPac協力のもと、iOSアプリの中国進出に成功したとのことですが、なぜ中国に進出しようと考えたのでしょうか。

馬場:会社を立ち上げる前にいた出版社時代にアプリを考えリリースしていたのですが、あるとき謎のインストールがあることに気づいたんです。調べてみると、APK(Android Application Package)ファイルが勝手に盗用され中国のストアに掲載されていたんです。しかも、そこからのインストールがものすごく多かった。アプリは日本語にしか対応していなかったにもかかわらず、中国の多くの方々に使っていただいていることに驚きを覚えたと同時に、ビジネスチャンスを感じました。


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