認知獲得~購入、ファン形成までをアプリ内ですべて網羅
美容・健康に関心のある500万人が集まる「FiNC」上で商品を紹介し、ミッション・ポイントを与えることで、継続購入を促す。さらに、期間中に取得された「ライフログデータ」から、ユーザーのライフスタイルを分析。そのデータを基盤に顧客接点の構築や、施策の最適化を実現していく。
このように、「FiNC」は認知獲得からユーザー囲い込み、商品購入からファン形成まで、マーケティングファネルをアプリ内ですべて網羅できるのだ。
プロモーション期間中、「FiNCモール」における「特茶」の売上は大幅に拡大した。また「FiNC」で貯めたポイントは、コンビニクーポンとしての発行も可能なので、オンライン・オフライン問わず、あらゆる販売チャネルを押さえることができる。
若年層へのリーチ力が強み
現在、「FiNC」のソリューションを利用するのは、食料品や美容関連のメーカー企業が多いという。クライアント企業は、どのような課題感・狙いから「FiNC」のソリューションを活用するのか。吉田氏は、「まず、若年層の女性と接点を持つのが難しくなっているという背景があります」と説明する。
「若年層を中心にチャネルシフトが進み、『テレビCMだけではなかなかリーチできない』という課題感を持つクライアント企業様は多いです。また、美容・健康に関する商品は、誤った認識を持たれてしまうことも少なくありません。信頼度の高い大手メーカーの商品であっても、宣伝色の強い広告だと、その効果を疑われてしまう。きちんと裏付けされたコンテンツを通じて、生活者に正しい情報を伝えたいというニーズが一定数ありました。
また、コモディティ化しやすい商品カテゴリーの場合、他商品に手が伸びないようエンゲージメントを高めたいというお声もいただきますね」(吉田氏)
FiNC Technologiesには、薬剤師や看護師などの専門家が多数在籍しており、薬機法のチェックはすべて社内で完結できる。薬機法に遵守した表現を守れているかどうかには、細心の注意を払っているという。
「かなりデリケートな領域のため、ルールから逸脱しないようかなり細かくチェックを入れています。当社の場合、クライアント企業様と直接取り引きいただいている場合が多いのですが、やはり薬機法チェックの信頼性が高いからだと自負しています」(吉田氏)
また企業とのタイアップであったとしても、必ず「ユーザーの役に立つコンテンツ」になるよう、意識しているという。
「たとえばヨーグルトを宣伝する場合、ヨーグルトそのものを単純にアピールするのではなく、ヨーグルトに含まれるタンパク質に着目するなど、いかにユーザーにとって有益な情報を出せるかを意識しています」(吉田氏)