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『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

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私のキャリア

店舗営業もマーケティングもお客様目線が原点 人の優しさを感じる職場で得意を伸ばしたい

 広告・マーケティング業界で活躍する人物の職業人生、キャリアを伝える本連載。今回は、回転寿司スシローの伊勢木舞氏を紹介する。店舗配属時代に制作した販促ツールがきっかけで、希望していたデザインの仕事に関わることになった同氏。常にお客様目線を心がけ、販促ツールの制作に励む日々を送っている。マーケターとクリエイターの目線を併せ持つ伊勢木氏に、業界売上No.1につながる仕事の本質を語っていただいた。

※本記事は、2019年4月25日刊行の定期誌『MarkeZine』40号に掲載したものです。

デザインスキルが認められ大抜擢

株式会社スシローグローバルホールディングス コミュニケーション企画推進室 販促課 伊勢木 舞(Mai Iseki)氏
1991年生まれ。大阪府出身。大阪芸術大学デザイン学科ビジュアルアーツコースを卒業後、2014年4月にあきんどスシローに入社、営業部に所属。店舗独自で制作した販促ツールのデザインが認められ、2015年9月に本社の広告宣伝部(現:スシローグローバルホールディングスのコミュニケーション企画推進室)へ異動し、現職。全国のスシローで配布されている情報紙『SUSHIRO PRESS』の企画・編集業務や店内販促ツールの制作進行に従事する。

――大阪芸術大学のデザイン学科を卒業されています。デザイナー志望で就職活動を?

 はじめはデザイン事務所や広告会社への就職を考えていたのですが、型にはまらずに自分のデザインやイラストを描きたい気持ちが強くなり、クリエイティブ職以外も選考を受けていました。スシローに入社したのは、長く続けていた接客のアルバイト経験を活かせると考えたからです。当時スシローの新入社員は、まず全員が店舗を運営する営業部へ配属されます。私も岐阜県や愛知県の店舗で、ホールでの接客や調理からスタートしました。その頃から漠然とではありましたが、本社でデザインの仕事ができたらと思っていました。やがて、営業部の仕事に慣れた頃、地域の特産品や特性を活かしたお寿司を開発し、販売するエリアプロジェクトが行われました。このとき私が作成した販促ツールがきっかけで、現在所属するコミュニケーション企画推進室へ異動することになったのです。

――どのようなプロジェクトだったのですか。

 エリアプロジェクトは、地域の活性化や地元のお客様に喜ばれるお店作りの一環として行う取り組みです。当時、名古屋弁の締めの挨拶「なも」を活かした「名古屋ナモ締めプロジェクト」と呼ばれる活動があり、愛知・岐阜エリアではそれに賛同する形で「ナモ寿司レシピコンテスト」を企画しました。同時にディスプレイコンテストも行われ、私はポスターやミニパンフレットを作成しました。惜しくも入賞は逃しましたが、店長や同僚から「こんなの作れるんやね」と喜ばれ、キャンペーンが終わった後もバックヤードに飾っていただいていました。

 その後、この販促ツールが営業部の部長の目に留まり、「デザインができる人材がいる」と本社に打診してくださる出来事が起こりました。異動の話をいただいたときは、「こんなことってあるんや!?」と驚くしかありませんでした。営業部の経験もまだ十分ではないと考えましたが、せっかくのチャンスですし、自分自身もデザインをやりたいという気持ちが高まり、チャレンジを決めました。

伊勢木さんが手がけた販促ツールの一部(写真:スシローグローバルホールディングス提供)
伊勢木さんが手がけた販促ツールの一部(写真:スシローグローバルホールディングス提供)
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この記事の著者

マチコマキ(マチコマキ)

広告営業&WEBディレクター出身のビジネスライター。専門は、BtoBプロダクトの導入事例や、広告、デジタルマーケティング。オウンドメディア編集長業務、コンテンツマーケティング支援やUXライティングなど、文章にまつわる仕事に幅広く関わる。ポートフォリオはこちらをご参考ください。

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市川 明徳(編集部)(イチカワ アキノリ)

MarkeZine編集部 副編集長
大学卒業後、編集プロダクションに入社。漫画を活用した広告・書籍のクリエイティブ統括、シナリオライティングにあたり、漫画技術書のベスト&ロングセラーを多数手がける。2015年、翔泳社に入社。MarkeZine編集部に所属。漫画記事や独自取材記事など幅広いアウトプットを行っている。
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MarkeZine(マーケジン)
2019/04/25 14:15 https://markezine.jp/article/detail/30887

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