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タクシー広告の波及効果と未来のタクシーの姿を考える

タクシーのライドシェアは広まるか?

 タクシー利用者が運賃を安く抑えることのできるサービスには、広告視聴による割引以外にも、ライドシェアによるものがある。タクシー相乗りによって運賃を安く抑えることのできる仕組みだ。既にタクシーを配車するアプリだけでなく、アプリを介して同じ方面へ行きたい人同士をマッチングさせる相乗りタクシーの実証実験も進められている。このような中で、相乗りマッチングサービスの利用意向はどのような状況なのだろうか。

 タクシー相乗りマッチングサービスを「利用したい」と回答した人は45%であった(図表6)。

図表6 タクシー相乗りマッチングサービスの利用意向[タクシー配車アプリの利用経験状況別]
図表6 タクシー相乗りマッチングサービスの利用意向[タクシー配車アプリの利用経験状況別]

 タクシー配車アプリの経験状況ごとに比較すると、既に配車アプリを使っている人では65%と高い利用意向を示している。現時点でタクシー配車アプリを利用している人は比較的アーリーアダプターが多く、様々なシェアリングサービスの利用や「相乗り」への抵抗感が少ないのではなかろうか。

変わりゆくタクシーのあり方

 タクシーは利用者が乗車してから目的地に到達するまでの間、その乗客に対してコミュニケーションをとることができる空間が用意される。配車アプリからの利用者の属性やタクシーの乗車履歴、そしてそのときのオケージョンから最適な動画広告を配信することができる。また、リアルタイムにクーポンを発券したり、ECサイトへ誘導したりして広告主や企業にとって最大の効果をもたらすことが期待される。

 日本では自家用車で乗客を運ぶことは道路運送法で禁止されている。しかし世界に目を向けてみると、UberやLyft(リフト)に代表されるようなライドシェア・サービスが席巻している。また、既にGoogleはアメリカで自動運転タクシーをスタートさせている。こうしたグローバルの流れを受けて、いずれは日本でも規制緩和によってライドシェア・サービスや自動運転タクシーも導入されていくだろう。そのときにはタクシーという業態は、単に人々の移動を支援するモビリティ・サービスではなく、タクシーがより重要なメディアとして位置づけられ、タクシー広告のあり方、マーケティングのあり方も変化していくことが予想される。

■調査概要
調査主体:マクロミル・翔泳社(共同調査)
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県に在住し、タクシーを月に1回以上利用している人(マクロミルモニタ会員)
割付条件:性年代別の出現比率に合わせて回収/1,000サンプル
調査期間:2019年3月22日(金)~2019年3月24日(日)

・本文の数値は四捨五入した整数で表記しています。
・百分率表示は四捨五入の丸め計算を行っており、合計が100%とならない場合があります。

▼調査レポート
『タクシー広告やタクシー配車アプリの利用について、1都3県のタクシーユーザーに調査!』(HoNote)

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マクロミル(マクロミル)

高品質・スピーディな市場調査を提供する、マーケティングリサーチのリーディングカンパニー。生活者のインサイト把握やデジタルマーケティング施策の広告効果測定など、マーケティング課題解決に向け最適なソリューションを提供。世界21カ国、50の拠点を展開し、唯一無二のグローバル・デジタル・リサーチ・カンパニーを目指す。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/05/24 15:00 https://markezine.jp/article/detail/31054

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