ストーリーテリングを活用した動画マーケティングの成功事例
最後に、ストーリーテリングの条件に合致した、米国での動画マーケティングの成功事例をいくつか紹介します。どれも動画コンテンツの主役が顧客やユーザーであり、Facebookなどのプラットフォーム向けに作られた、30秒ほどの長さの動画コンテンツです。
ストーリーテリング事例1:セントジュード小児研究病院
米国テネシー州メンフィスにあるセントジュード小児研究病院は、小児の難病治療・研究で世界的に有名な病院です。今回紹介する動画は、同病院のFacebookページにポストされたもの。わずか30秒の動画ですが、同病院の存在価値や意義が十分に伝わる内容となっています。
ストーリーテリング事例2:Manhattan Mini Storage
米国ニューヨークにある個人向けストレージ(倉庫)を提供するManhattan Mini Storageは、2018年に「Mini Stores」と言う動画のマーケティングキャンペーンを展開し、話題となりました。実在の顧客からストレージに関連するストーリーを集め、その物語(実話)を演劇・ミュージカル・パントマイムなど、様々な方法でニューヨークのアーティストが再現するという企画です。
以上、ストーリーテリング手法の活用など、米国でのコンテンツマーケティング、特に動画マーケティングの最新動向や事例を紹介しました。ビジネスに“物語”を組み込むことは、動画コンテンツだけでなく、会社のホームページコンテンツ(特に会社の沿革やブランドストーリーなど)、顧客向けのプレゼンテーション資料など、様々な場面で有効な考え方です。
これからの時代、マーケターは物語の良い語り手である必要があります。上質な物語は、会社やブランド、商品、サービスの魅力を広く伝え、我々のマーケティング活動を成功に導くでしょう。