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ホリスティック・マーケティング入門 ~PGMから始めるWOMマーケティング~

第1回 PGMとはなんだろう?


CGMの真価はこれから

 ブログに代表されるCGMがマーケティングに有効だと言われているのは、購買行動に対して強い影響力があるからです。CGMでは、人は友人や自分が好きな人が書いている記事を読むことが多いので、信用度(とそれゆえの影響力)がテレビCMや折込チラシなど一般の広告メディアに比べても高く、それゆえに購買などの実際のアクションに繋がる率(コンバージョンレート)が高くなると予想されます。

 これは今に始まった話ではありませんし、みなさんも友達に良いと薦められて購入した経験は何度かあると思います。ネットが普及する前から、ブログが登場する前から、こうした口コミによる購買行動への影響はありました。たとえば学校の教室で、あるいは電話で。ポケベルや携帯電話の登場で、メールなどで情報が伝播する経路が生まれたのですが、それでもアドレスを知っている相手に限定されていました。

 ブログは従来の手段とは異なり、不特定多数に情報を伝えることができるのが大きな違いです(もっともほとんどのブログは知人しか読んでいないので、あくまでも不特定多数の人が検索エンジン経由などで読む可能性があるという意味です)。

 そしてRSSリーダーやソーシャルブックマーク、あるいはメールに貼り付けて送るだけというのも含めて再利用性が高まったのも違いです。

 こうして、人が情報を発信したり受信したりする(あるいは媒介する)頻度と回数が大幅に増えたことがCGM時代の特徴といえるでしょう。

 実際のところ、CGMに本当に影響力があるのかはこれからの企業による事例次第なのですが、事実はともあれ、これだけ影響があると言われていると、当然のように、企業はCGMをうまく活用したマーケティングを試みています。

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Buzzはお金では買えない

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この記事の著者

河野 武(コウノ タケシ)

1974年7月3日生まれ。立命館大学経済学部卒。コミュニケーション・デザイナー。マーケター。企画屋。
1997年、ニフティ入社。2001年にニフティ退職後、フリーターとして数年過ごし、2004年から2005年までオンライン書店ビーケーワンの専務取締役兼COOを務める。ECサイト初となるトラックバックを導入し、また「入荷お知ら...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/11/24 12:47 https://markezine.jp/article/detail/312

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