SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

新着記事一覧を見る

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第107号(2024年11月号)
特集「進むAI活用、その影響とは?」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究(AD)

熱量あるコメントでCVR最大250%の成果も サンエー・ビーディーのレビュー活用マーケティング戦略

 「NATURAL BEAUTY BASIC」などの人気アパレルブランドを擁するサンエー・ビーディーは、昨年2月にブランドを横断したECサイトを新設。今年、さらにレビューエンジンを実装し、ユーザーレビューやスタッフレビューを購買の後押しに生かしている。「思いがけず熱量の高いレビューが多く集まっている」と手応えを得ている同社と、レビューエンジンを提供するZETAに、レビューによるマーケティング推進について取材した。

5ブランドをひとつのECに統合

MarkeZine編集部(以下、MZ):今回は、サンエー・ビーディー直営の公式ファッション通販サイト「SANEI bd ONLINE」のレビュー機能活用についてお話をうかがいます。まず、同サイトの特徴をうかがえますか?

近藤:当社は「NATURAL BEAUTY BASIC」や「JILL by JILLSTUART」など、10~30代女性に長らく支持いただいている5ブランドを扱うアパレル企業です。全国に路面店やショッピングモール内店舗を展開するほか、ECにも力を入れていましたが、以前は5ブランドそれぞれで直営サイトを運営していました。「SANEI bd ONLINE」は、それらを統合する形で、2018年2月に立ち上げたサイトです。

株式会社サンエー・ビーディー EC戦略部 近藤大介氏
株式会社サンエー・ビーディー EC戦略部 近藤大介氏

MZ:以前は独立して運営していた5ブランドを、なぜ統合されたのですか?

大橋:主にはCRMの観点からですね。顧客の視点からすると、各ブランドを横断して商品を検索できなかったり、会員カードやポイントが分断されていたりするのは利便性に欠けていました。各ブランドの戦略が独立していて、それぞれでファンを捉えていることはメリットもありますが、その反面でブランド間のシナジーを生みにくく、別のブランドの魅力や新たな商品を知っていただく機会も持ちにくい部分があります。それらを解消したいと考え、社名を冠した大きな傘の下にまとめました。

株式会社サンエー・ビーディー EC戦略部 大橋直樹氏
株式会社サンエー・ビーディー EC戦略部 大橋直樹氏

MZ:まとめた結果、期待する効果は上がっていますか?

大橋:そうですね、売上は昨対比200%と好調です。訪問者数も伸びており、50%ほど上昇しています。

ユーザーレビューは“諸刃の剣”か?

MZ:今年6月には、ZETAのレビューエンジン「ZETA VOICE」を実装し、新たにカスタマーレビュー機能を追加したそうですね。具体的に何が可能になったのかをうかがえますか?

近藤:購入した顧客が書き込むユーザーレビューは、他のアパレル企業や別の業種の企業で採用している形式と同様だと思います。ニックネーム、自分の身長、購入したサイズや色を入力し、感想を書き込めるという形式ですね。

 ひとつ我々としてこだわったのは、ZETAさんに依頼して、ショップ店員や本社スタッフによる試着レビューを写真付きで投稿できるようにしてもらった点です。一般の方の率直な感想はユーザーレビューで、着方の提案や素材についてなど、プロとしての意見はスタッフレビューで読んでいただき、写真もスタイリングの参考になればと考えて加えています。

スタッフが写真付きで投稿しているレビュー。導入時は投稿を促していたが、2ヵ月ほど経った今では積極的な投稿も増え、自走し出しているという。
スタッフが写真付きで投稿しているレビュー。
導入時は投稿を促していたが、2ヵ月ほど経った今では積極的な投稿も増え、自走し出しているという。

近藤:また、ユーザーの書き込みに対し、なんらかの当社としてアドバイスやご返信が必要であれば、そのユーザーのマイページへ個別にご連絡したりもしています。メールだと見ていない人も多いので、マイページでのコミュニケーションは有効ですね。

MZ:レビューエンジンの導入は、いつごろから構想されていたんですか?

大橋:実は、そもそも立ち上げ時に入れたいと思っていたんです。ただ、社内には「ユーザーレビューは諸刃の剣では」という見方もあり、その調整に少し時間を要したという感じです。

次のページ
レビューによるCVR向上を説得材料に

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2019/08/06 11:29 https://markezine.jp/article/detail/31442

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング