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白メガネ野崎が突撃!次世代のトップランナーに聞く新時代のキャリア形成

必要なのは「傷つき力」と「チェス」 クレディセゾン栗田さんが事業会社に転職して気づいたこと


 本連載では、広告・マーケティング業界に特化した転職、副業、就活のキャリアコンサルティングを3,000人以上担当したホールハートの野崎大輔さん(通称:白メガネ)が、同領域で活躍中の業界人のこれまで歩んできたキャリアを深掘りし、人生100年時代におけるキャリア設計のヒントを探ります。第3回となる今回は、クレディセゾンの栗田宏美さんを直撃。デジタルエージェンシーでのコンサルティング業務を経て、2014年にクレディセゾンへ入社後、デジタルマーケティングを推進する栗田さんに、キャリア形成をテーマに話を聞きました。

ライフイベントをきっかけにキャリアプランを見直し

野崎:今日はMarkeZineさんでもおなじみの栗田さんのキャリアを深堀りします。まずはご経歴を教えてください。

栗田:新卒で、地域密着型のメディアを運営している企業に就職し、フリーペーパーの広告企画営業を担当しました。当時、会社としてはフリーペーパーのデジタル化を模索していたのですが、なかなかうまくいかず。ただ、広告が好きだったので、今後主流になっていく可能性の高いデジタルマーケティングの知見を得たほうが良いと思い、デジタルエージェンシーに転職しました。

左:株式会社ホールハート タレントマネジメント本部 コンサルタント/スペシャリスト 野崎大輔さん(白メガネ) 右:株式会社クレディセゾン デジタルイノベーション事業部 データビジネス部 栗田 宏美氏
左:株式会社ホールハート タレントマネジメント本部
コンサルタント/スペシャリスト 野崎 大輔さん(白メガネ)
右:株式会社クレディセゾン デジタルイノベーション事業部
データビジネス部 栗田 宏美さん

 デジタルエージェンシーには4年半在籍していたのですが、他社とのアライアンス(業務提携)や既存企業へのコンサルティングを担当したり、ソーシャル解析ツールのエバンジェリストとして活動したりしていました。

野崎:様々な仕事を経験していて、充実しているように感じますが、そこから次のキャリアを考えるようになったきっかけはなんだったのでしょうか。

栗田:29歳で入籍したとき、自分のライフプランを考え直したのがきっかけです。大好きな広告に携われて、様々なクライアントとコラボレーションすることに夢中で、とてもやりがいがある仕事ができていた反面、職業柄ハードに働かなければいけない場面もありました。そのため、出産や育児といったライフステージに変わったときに、復職後も同じポジションで働けるイメージが当時は湧かなかったんですよね。今はだいぶ環境も変わって、活躍しているママコンサルもいらっしゃるんですけど、当時は、ね。

計算高い転職活動、でも決め手は意外なところに

野崎:特にエージェンシーなどのパートナーサイドで働く女性マーケターにおいて、このキャリア転身理由は本当に多いです。そこで自身のライフプランを見直した結果、転職活動をスタートし、現在のクレディセゾンにジョインされたわけですね。やはり、事業会社を選択された理由はワークライフバランスですか。

栗田:転職活動をする際、今まで自分が扱ったことのない商材が扱える総合広告会社と、自分で意思決定のできそうな事業会社の2軸に絞っていました。そして、合計で50社以上は書類を出したと思います。軸をブラさず客観的に判断をするために、転職活動時は表を作って進捗管理しました。

 具体的には、広告・プロモーションに携わる仕事という大前提で「収入はステイでもいいが下げない」「正社員採用」「育休・産休で戻るのが当たり前の風土」という3つの条件の合致度、志望度を記入し、経由もわかるようにして、受けている会社の情報を細かく管理していました。

野崎:軸を絞ったうえで50社! 就活生のようなバイタリティですね。しかも独自視点のスコアリング表を作成するなんて栗田節が炸裂していますね。テンプレートを欲しがる人がいそうです。比較の結果、なぜクレディセゾンが一番良いとなったのでしょうか。

栗田:いえ、そこまで厳密に分析しても、最終候補で迷ってしまって、即断即決することはできませんでした。そのため、最終的には自分のことをよくわかってくれていて、ビジネスパーソンとして信頼のおける方に相談してみました。3人に相談したのですが、全員が「クレディセゾンを選ぶべきだ」と答えたんです。後々のキャリア形成を考えたときに、今のタイミングでは事業主サイド、しかも大きな組織で働くことを経験したほうがいいと。

 その話を踏まえ、広告代理店と事業会社どちらも経験しておけば、将来的にもキャリア選択に幅を持たせることができるのではと思い、クレディセゾンへの入社を決めました。

野崎:独自チョイスの3人に相談。冷静な判断が求められる状況で客観的な意見は大事ですよね。ツッコミどころが多い転職活動を深堀りしたいところではありますが、実際に現職のクレディセゾンに入ってからの仕事についてもお伺いします。どのような業務を担当してきたのでしょうか。

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この記事の著者

水落 絵理香(ミズオチ エリカ)

フリーライター。CMSの新規営業、マーケティング系メディアのライター・編集を経て独立。関心領域はWebマーケティング、サイバーセキュリティ、AI・VR・ARなどの最新テクノロジー。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/09/04 11:10 https://markezine.jp/article/detail/31754

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