売上180%アップの成果も
――「ツッパリ嬢」として昭和のスケバンになりきっている竹内社長ですが、メイクやスケバン仕様の制服やポーズがリアルすぎます。時代考証などはどなたが担当されたのでしょうか?
内藤:これは電通さんがすべてセッティングしてくださりました。メイクさんも制服もポーズ担当の方も用意していただきました。しかし、撮影現場では、あーでもないこーでもないと言いながら進めて、顔の表情は割と社長本人が自然と作っていました(笑)。
――「ツッパリ嬢」が話題になる前と後ではどういった変化があったのでしょうか?
内藤:弊社Webサイトへのアクセスは約8倍に跳ね上がりました。つっぱり棒博士売り場企画やツッパリ嬢ポスターを展開してくださった店舗様での売上は、通常よりも150~180%アップの効果が発揮されました。
――まさに“社長自らが広告塔”を実践した「ツッパリ嬢」ですが、今後もその路線は継続されていくのでしょうか?
内藤:突っ張り棒が正しく使われていない状況が散見されたら、また登場するかもしれません。
訴求したい相手の立場に立って考えてみる
――最後に店頭から話題になるキャンペーンを仕掛けたいと思っている方に向けて、何かアドバイスをいただけますか?
内藤:常に自分がユーザー、視聴者目線に立って“おもしろい”と思えるかどうかを大切にしました。岐路に立った時は必ず、おもしろいかどうか立ち返って考えるようにしています。他に大切にしていたことは、伝えたいことを明確にすること。おもしろいことを真剣にやり、真剣に伝えること。どの点においても、最後の最後まで諦めないこと。企業の持つ強みを掴んで惜しみなく使うこと。訴求したい相手の立場に立って考えてみると、自ずと答えが出てくることが多いので、その時の直感やふとした時に感じたことも行動に反映できるように心掛けています。
――どうもありがとうございました。
「てめぇらが使ってる突っ張り棒の大体は突っ張れてねーんだよ!」というセリフから始まる全9種の「ツッパリ嬢」ポスター。ふと立ち寄った店で、昭和のスケバンに扮した竹内社長の強烈なビジュアル、「ななめんなよ。」や「限界までシメろ!」といった印象的なキャッチコピーを目にしたら思わず見入ってしまいますよね。ポスターが掲載されている店舗は東海~関西エリア限定のようですが、“正しい突っ張り棒の使い方”についての認知を促進するためにも、日本全国に展開エリアを拡大して欲しいものです。
