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定期誌『MarkeZine』特集

BtoBマーケティングを取り巻くテクノロジー 変化とトレンド

 近年、マーケティングを取り巻くテクノロジーは増え続け、2019年時点で7,000〜8,000種類あるとも言われている。もちろん、ただ増え続けているだけではなく、なかにはサービスを終了したもの、買収され統合されたサービスなども存在する。本稿では、アンダーワークスが毎年発表している「マーケティングテクノロジーカオスマップJAPAN」における掲載テクノロジーの変化から、BtoB領域におけるトレンド、注目のテクノロジーを読み解く。

※本記事は、2019年9月25日刊行の定期誌『MarkeZine』45号に掲載したものです。

8年で47倍に/増え続けるマーケティングテクノロジー

 私たちアンダーワークスが「マーケティングテクノロジーカオスマップJAPAN」を初めて発表したのは2017年10月のことでした。そこから新たに増えたサービスや、終了したサービス、買収され統合されたサービスなどを見直し、2018年版、2019年版と毎年更新を続けています。本稿では、カオスマップを更新していく中で見えてきたマーケティングテクノロジーの潮流やトレンド、テクノロジーを選ぶ際の注意点などを、特にBtoB領域にフォーカスして紹介していきたいと思います。

 当社がカオスマップを作るきっかけとなったのは、米国のマーケティングテクノロジーイベント「MARTECH」において、イベントの発起人であるスコット・ブリンカー氏が毎年発表している「Marketing Technology Landscape Super graphic」と題されたカオスマップです。ブリンカー氏が発表したカオスマップを見て、マーケティングテクノロジー領域の製品が爆発的に増えていることに驚くとともに、「これを日本企業向けにわかりやすく見せることで、日本企業の方にも参考になるのでは?」と考えたのです。

 当社は企業のデジタル活用に関する戦略立案から実行まで、一気通貫のサービスを提供しているコンサルティング会社で、多くのマーケティングテクノロジーベンダーと提携する一方で、中立的な立場でのツール選定支援も行っています。先述のとおりマーケティングテクノロジーの選択肢は加速度的に増えており、2019年現在、全世界で7,000〜8,000ものツールがあると言われており、2011年時と比べると、その数は8年で47倍にもなっています。

 こうした状況がMARTECHにおいてブリンカー氏がカオスマップを公表することにつながったわけですが、このカオスマップを日本国内で役に立つものにするために、私たちは2つのポイントを工夫しました。1つ目は、ブランド/商品名の記載です。MARTECHのカオスマップはロゴを表示しているだけですが、実際に事業会社が製品を選ぶ時には、ロゴだけでなく、ブランドや商品名が必要です。しかも、その商品がどんな商品なのかわからなければ、選びようがありません。そこで当社のカオスマップでは、ロゴとともにブランド/商品名を掲載し、関心のあるツールに関しては検索して詳細な情報収集をできるようにしました。

 2つ目は、「日本国内で利用できる製品に絞る」という点です。世界のマーケティングテクノロジーの中には、当然ですが日本国内には入ってきていない製品も多くあります。一方で、国産ツールの中にも、よく利用されているものがあります。そこで、日本国内で利用できる、国産のマーケティングテクノロジーも追加する、ということを考えました。こうして2017年10月にリリースしたのが、「マーケティングテクノロジーカオスマップJAPAN2017」でした。

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この記事の著者

田島 学(タジマ マナブ)

アンダーワークス株式会社 代表取締役
アンダーセンコンサルティング(現・アクセンチュア)などを経て、2006年アンダーワークスを創業。大手企業のデジタルマーケティング戦略、マーケティングツール/プラットフォーム構築支援、マーケティングオートメーション利活用、グローバルサイトのWebガバナンスなどを専門とする。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/02/26 17:39 https://markezine.jp/article/detail/32004

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