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ネットで話題になるとどうなる?担当者が語るビフォーアフター

消すという行為を楽しい体験に モノ×コトで話題になったプラスの「富士山消しゴム」

発売記念Twitterキャンペーンには8,000件以上の応募

――発売記念Twitterキャンペーンも展開されました。こちらの反響はいかがでしたか?

本木:想定を上回る、8,000件以上のご応募をいただきました。

――かき氷にもなりそうだというツイートもありましたが、そういった声から今後横展開の可能性は?

本木:現段階では、未定です。

――発売日を「富士山の開山日」にするというニクイ演出をしようと決めたのはなぜでしょうか?

本木:「富士山消しゴム」のキャッチコピーを考える際に、富士山の歴史や言い伝えなど、富士山に関する情報を集めていました。その中で、富士山の開山日が7月10日ということを知り、「どうせなら開山日と合わせた方がおもしろい」といった感じで決めました。

モノとコト、両方の良さを組み合わせた製品開発が大事

――最後に話題になる商品開発のヒントをいただけますか。

本木:近年、性能や機能、デザインなどといった「モノの価値」だけではなく、DIYやハンドメイドなど自分で考えながら作るなどといった「コトの価値」が高まっていると感じています。この考えから「富士山消しゴム」のコピーを「消して作る自分だけの富士山」に決めました。

 実際SNSでは狙い通り「自分だけの富士山を作りたい」、「自分だけのオリジナルを作ってインスタにアップしたい」などの投稿がありました。モノ消費とコト消費を分けて考えられることがありますが、両方の良さを組み合わせた製品開発が大事になると感じています。

――どうもありがとうございました。

 切り口を変えた結果、予想外に売れてしまったという商品は結構多いものです。あのカップヌードルがアメリカで売れたきっかけも、売り場を麺類からスープ類へと移動したことがきっかけだそうです。ポジショニングマップを作れば一目瞭然なのですが、切り口を変えると競合からターゲットユーザーまでガラリと一変します。「富士山消しゴム」は、通常の消しゴムのように「機能性」や「価格」といった従来の価値観ではなく、「消すことが楽しい」という新しい価値観を提示した点が、潜在的な顧客層に刺さったのではないでしょうか。

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MarkeZine(マーケジン)
2019/10/03 08:00 https://markezine.jp/article/detail/32029

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