売れている感を加速させるために必要なこと
MZ:その他にはいかがでしょうか。
白井:自ら発信するだけではなく、メディア各社が「悪魔のおにぎり」を取り上げている記事をリツイートしていました。自分たちから発信するだけではなく、第三者が発信していることを伝えることで、お客様からの信用度も高まります。

また、テレビ番組で紹介されたり、賞をいただいたりしたときなどにも発信しました。ローソンのTwitterアカウントのフォロワー数は450万を超えるので、そのような信頼性のある情報が多くの方に届けられるので非常に効果的でした。
MZ:メディアなど第三者に取り上げられたという情報が、消費者にとっては有益なんですね。
白井:そうですね。最初は、お店では盛り上がっていたものの、今までSNSで発信してきたのは、健康志向なものやスイーツが多かったので、あまり発信できていませんでした。
一方で、カロリーもそれなりに高くて背徳感のある商品が出てきたことが、お客様の興味を引いたのかもしれません。これまでの路線とは違う形でアプローチできたと思います。
「悪魔のおにぎり」きっかけでTwitter運用も変化
MZ:このような施策を通じて、意識したことはありますか?
白井:SNSできちんと話題を作ることですね。ここ数年は、SNS上で話題が作れると商品の売上も比例して上がってきます。そのため、Twitterのハッシュタグ「 #悪魔のおにぎり 」をトレンド入りさせることは意識していました。それと販売個数などをこまめにツイートすることで好調さを伝えることを意識しました。販売個数のツイートは、「悪魔のおにぎり」がきっかけで他の商品でも似たようなツイートをするようになりました。
「悪魔のおにぎり」は、これまでローソンが行ってきたSNSの運用ルールを覆すような商品だったのだと思います。