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ノーマーク商品が大ヒットに!?ローソンが「悪魔のおにぎり」で行った、前向きな後追いコミュニケーション


売れている感を加速させるために必要なこと

MZ:その他にはいかがでしょうか。

白井:自ら発信するだけではなく、メディア各社が「悪魔のおにぎり」を取り上げている記事をリツイートしていました。自分たちから発信するだけではなく、第三者が発信していることを伝えることで、お客様からの信用度も高まります。

悪魔のおにぎり
悪魔のおにぎり

 また、テレビ番組で紹介されたり、賞をいただいたりしたときなどにも発信しました。ローソンのTwitterアカウントのフォロワー数は450万を超えるので、そのような信頼性のある情報が多くの方に届けられるので非常に効果的でした。

MZ:メディアなど第三者に取り上げられたという情報が、消費者にとっては有益なんですね。

白井:そうですね。最初は、お店では盛り上がっていたものの、今までSNSで発信してきたのは、健康志向なものやスイーツが多かったので、あまり発信できていませんでした。

 一方で、カロリーもそれなりに高くて背徳感のある商品が出てきたことが、お客様の興味を引いたのかもしれません。これまでの路線とは違う形でアプローチできたと思います。

「悪魔のおにぎり」きっかけでTwitter運用も変化

MZ:このような施策を通じて、意識したことはありますか?

白井:SNSできちんと話題を作ることですね。ここ数年は、SNS上で話題が作れると商品の売上も比例して上がってきます。そのため、Twitterのハッシュタグ「 #悪魔のおにぎり 」をトレンド入りさせることは意識していました。それと販売個数などをこまめにツイートすることで好調さを伝えることを意識しました。販売個数のツイートは、「悪魔のおにぎり」がきっかけで他の商品でも似たようなツイートをするようになりました。

 「悪魔のおにぎり」は、これまでローソンが行ってきたSNSの運用ルールを覆すような商品だったのだと思います。

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話題化の末に、売れた個数は?

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/12/17 13:16 https://markezine.jp/article/detail/32478

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