楽天は、12月20日、レストランやカフェ、小売店などの実店舗を持つ事業者を対象に、楽天IDで利用できる事前注文・決済サービスを自社のサイトやスマートフォンアプリ上で簡単に構築できるITソリューション「Rakuten Ready」の提供を開始した。
「Rakuten Ready」は、自社でのシステム開発を行うことなく、顧客が事前にサイトやスマートフォンアプリで注文・決済し、実店舗で商品を待ち時間なくスムーズに受け取ることができる事前注文・決済サービス。顧客が事前注文・決済時に楽天IDを使ったキャッシュレス決済の利用も可能だ。「楽天スーパーポイント」を貯めたり、支払いに使ったりすることもできる。さらに、1億以上の楽天会員に対して、ポイントを活用したキャンペーンなど、新たなマーケティング施策を柔軟に実施できる。
また楽天は、「Rakuten Ready」のオプションとして、スマートフォンアプリへの導入の場合には、予め同意を得た上で顧客の位置情報から到着時刻を予測して店舗に通知する機能も提供する。事前注文・決済サービスを提供する事業者は、本機能を導入することで、店舗運営を効率化するとともに、よりスムーズな受け取りサービスを顧客に提供できるようになる。
なお、本ソリューションは、UCCグループで外食事業を担うユーシーシーフードサービスシステムズが運営するカフェ「上島珈琲店」、およびロイヤルホールディングスのグループで、天丼・天ぷら専門店「天丼てんや」を展開するテン コーポレーションが運営するとんかつ専門店「とんかつおりべ浅草店」のスマートフォン用サイトに導入済だ。
楽天は今後も、「Rakuten Ready」をはじめとする様々なITソリューションを提供し、企業の課題解決を図るとともに、オンラインとオフラインの双方において「楽天エコシステム(経済圏)」を通じたユーザーの利便性向上に取り組んでいく。
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