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第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

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「SDGs」がキーワードに 識者4名が2020年のマーケティングを語る

 令和時代を迎え、大きな節目の年となった2019年。2020年は東京オリンピック・パラリンピックの開催をはじめ、5Gの商業化など、引き続き変化の多い1年となりそうだ。果たして、2020年のマーケティング業界はどうなっていくのだろうか。2019年12月12日に開催された「MarkeZine Premium Seminar vol.4」では、各方面で活躍する4名による議論が交わされた。

2019年のマーケティング業界を振り返る

 「マーケティング2020」をテーマに繰り広げられた本セッション。はじめにモデレーターの江端浩人氏により、2019年のマーケティング業界が振り返られた。

 江端氏が2019年のキーワードとして上げたのは、「サブスクリプション」「〇〇ペイ」「SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)」。中でも「サブスクリプション」と「SDGs」の言葉の広がり方は、「Googleトレンド」で検索ボリュームを調べたところ非常に似通っており、経済と世の中の動きが連動していることが見て取れたという。

当日の投影資料より(以下、同)
当日の投影資料より(以下、同)

 また江端氏は、昨年10月に開催された「ワールドマーケティングサミット東京」に登壇したフィリップ・コトラー教授が、「マーケティングはアップデートされねばならない」と発言した内容についても言及。

 「消費者の変化、流通、テクノロジーの変化、さらには、昨年11月にはLINEとヤフーの経営統合の話題で賑わいましたが、グローバルマーケットの登場によって競合の定義が変わるなど、様々な変化が起こっているからこそ、マーケティングも大きな流れの中で変化しなければならなくなっています」(江端氏)

江端浩人事務所 代表/エバーパークLLC 代表 江端浩人氏
江端浩人事務所 代表/エバーパークLLC 代表 江端浩人氏

サンリオ「キティちゃん」を活用したSDGsへの取り組み

 セッションでは、こうした状況下における各社の取り組みが紹介された。まずは木村真琴氏から、サンリオのSDGsへの取り組みが語られた。

 同社のCMOを務める木村氏は、P&G、SONY、金融のスタートアップ、西友を経て2年前からサンリオに入り、それまでマーケティング部門のなかった同社に、マーケティング本部を立ち上げ、組織をまとめている人物だ

 「若い頃は『マーケティングの実現者』として、会社のお金を使って何かを実現することをやってきましたが、サンリオには潤沢な資金はないので、“新旧の人脈”と“会社の理念”、“チームの希望”の3つをフル活用して成し遂げています」(木村氏)

株式会社サンリオ CMO マーケティング本部長 木村真琴氏
株式会社サンリオ CMO マーケティング本部長 木村真琴氏

 ハローキティという長きに亘り愛されるブランド活用を探る中、ひとつの切り口となったのがSDGsだ。同社は、YouTubeに「HELLO KITTY CHANNEL」を立ち上げ、2018年9月からキティをバーチャルユーチューバーとして、SDGs達成に向けて日本で行われている取り組みを紹介する動画を発信してきた

 2019年9月には、国連との戦略的協力を発表し、17のSDGsのうち6つを取り上げて、月1回のペースで配信を続けている。

 「サンリオの会社理念に、『みんな仲良く』『世界平和』というものがあり、それを“思いやり”で体現しているのがハローキティです。我々は、思いやりを体現するのに一番良いベネフィット市場を『社会貢献市場』と定義しました。そうすると、同市場における最大の競合は国連です。ですが、国連は組織が巨大すぎて戦えないので(笑)、協力し合うことにしたのです」(木村氏)

 取り組み開始後、同社のブランドイメージは向上。BtoB向けのキャラクター提案時に有効となるほか、既にキティと契約している企業からは、レピュテーションが良くなると評価されているという。

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この記事の著者

畑中 杏樹(ハタナカ アズキ)

フリーランスライター。広告・マーケティング系出版社の雑誌編集を経てフリーランスに。デジタルマーケティング、広告宣伝、SP分野を中心にWebや雑誌で執筆中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/01/17 07:00 https://markezine.jp/article/detail/32725

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