統合マーケティングの進化を加速(リクルート)
2019年を振り返って
2つの業界動向から、ブランドマーケティングの『デジタルシフト』が本格的に起きはじめています。1つは、デジタルプラットフォーマーの成長。もう1つは、測定方法の進化です。前者は、YouTubeやAbema等を始めとする動画プラットフォーム、加えてInstagramやTikTok等のSNSでの動画コンテンツの普遍化です。後者はオフラインとデジタルを繋げて測定する手法の普遍化と、広告の増分効果を測定する各種リフト調査等の進化です。プラットフォーム横断でのメジャーメント進化があれば、一気にデジタルシフトは加速するとみています。弊社でも、ブランドからネットまでを統合した施策の進化が今年は多く進みました。
2020年へ向けて
ブランドもダイレクトも区別なく『デジタルマーケティング』として取り組む戦略と組織の強化を加速して、ファネル一気通貫での統合マーケティングの進化を進めていきます。そのために重要なのは、効果測定の考え方と手法を進化させて拡散と集約を繰り返すPDCAサイクルを築いていくこと。自社においても、ブランドとダイレクトの予算アロケーションや統合施策の進化は常に検討しています。具体的には、動画でのリーチ広告から検索等のDR広告までを統合してCPA最適化とアクション最大化に繋げる取り組み事例も出てきています。

リクルート ネットマーケティング室 兼 リクルートジョブズ マーケティング部 部長 金井統氏
新卒でNTTDoCoMoに入社。端末のマーケティングを経験した後、iモードでビジネス展開をする会社へのコンサルティングに従事。その後、リクルートへ転職。現在、リクルートジョブズにおいて、人材領域における媒体横断でのブランディングからSEO、CRMに至るまですべてのマーケティングを統括。
日本独自のブランディングを加速(レノボ・ジャパン)
2019年を振り返って
グローバル本社によるブランドガイドラインがある中で、日本独自のブランディングキャンペーン“JAPANMADE&SUPPORT”を本格的に開始した一年でした。日本オリジナルロゴの開発、日本独自の広告クリエイティブの制作、そしてオンラインとオフラインを組み合わせた大規模統合マーケティングの展開など、レノボ・ジャパンのコマーシャルビジネスの歴史の中でも初めての取り組みとなりました。特に、これまでメディア展開はオンラインシフトを進めてきましたが、地方を含めたテレビCMのリーチ力は健在で、オフラインの魅力を再認識することができた1年でもありました。
2020年へ向けて
東京オリンピックが開催され、一人ひとりの働き方だけではなく、企業を取り巻く環境や企業のビジネスの取り組み方にも大きな変化をもたらすことが予想されます。レノボは大和研究所での開発、グループ内のNECパーソナルコンピュータ群馬事業場でのサポートに加え、2月よりNECパーソナルコンピュータ米沢工場でCTO(カスタムオーダー)の生産を本格的に開始します。国内での開発、サポート、生産の価値を活かし、レノボが日本のお客様のビジネスを加速するパートナーとして認知いただけるよう、企画、クリエイティブ制作、メディア展開など独自のブランディングを加速していきます。

コマーシャルマーケティング本部 本部長 土田博史氏
神戸大学大学院経済学研究科前期課程修了、Boston University Questrom School of Business卒業(MBA)。富士通や日本オラクルなどを経て、2017年9月入社。レノボ・ジャパンのB2Bコマーシャルビジネスのマーケティング活動全般を統括。