コミュニティでJAL好き度UP(日本航空)
2019年を振り返って
印象に残ったキーワードはFinTech、5Gなどで、今後どのようにこれらの技術を施策に活かしていけるのか考えていきたいと思います。自身の取り組みとしてはSNSからの発信による生活者とのエンゲージメント向上施策だけでなく、JAL好き、旅好きが集まり情報交換を行えるコミュニティサイトを立ち上げ、その運営に注力してきました。オンライン上でのつながりだけでなく、リアルイベントも定期的に開催し、参加者同士がリアルに知り合うことでコミュニティがより活性化し当初の想定以上の投稿、コメントが日々コミュニティ上で行われ、旅情喚起やJAL好き度UPなどコミュニティがよい方向に向かっていると思っております。
2020年へ向けて
前述のコミュニティ運営を引き続き強化していき、アンバサダーと呼ばれるコミュニティ内でのコアユーザーの熱量に、新規参加者やまだそこまで熱量の高くないユーザーが刺激を受け、コミュニティ参加者全体の熱量を上げていくような運営をしていきたいと思います。また公式による発信だけでなく、生活者自身がSNS等でJALについてポジティブな発信をするきっかけとなるような様々な仕掛け(各種コラボレーション企画やマイクロインフルエンサーの活用等)を講じていくことにも注力していきたいと考えております。

Webコミュニケーショングループ長 山名敏雄氏
新卒で日本航空に入社。IT企画部門に配属となり社内システム開発プロジェクトのPM業務等を担当。その後、成田空港での国際線旅客ハンドリング業務、JAL ECサイトの企画・運営等を担当。IT企画部門に再配属後、2016年4月より現職(SNSを活用した各種コミュニケーション施策の企画等)。
社会を支えるソリューションを訴求(パナソニック)
2019年を振り返って
JAA(日本アドバタイザーズ協会)が発表した「デジタル広告の課題に対するアドバタイザー宣言」および関連3団体連携でスタートするアドベリフィケーション検証機関「JICDAQ」の発表は、今後の健全な業界発展にとってとても重要であると同時に、デジタルマーケティング時代の象徴的な取り組みでした。自社のチャレンジとしては、組織横断のCustomer Experience Workshopなどの連携プログラムを推進し、グローバルWebプラットフォームのトランスフォーメーションにも着手。BtoBビジネスにおけるデジタルマーケティングの組織能力強化を実践した年となりました。
2020年へ向けて
オリンピックイヤーである2020年。世界の注目が集まるタイミングで、日本の様々な取り組みやコンテンツがポジティブに発信される年。当社としてもオリンピック・パラリンピック、そして社会を支える様々なソリューションを積極的に訴求していきます。企業のビジネストランスフォーメーションをドライブするためのマーケティング機能強化のために、会社全体のMarketingCapabilityを向上するための取り組みを進めてまいります。特に、デジタルコミュニケーションの部分についてはプラットフォーム改革を実践しつつ、当社ならではのコンテンツマーケティングの実践に注力していきます。

コネクティッドソリューションズ社 常務 山口有希子氏
シスコシステムズ、オーバーチュア、ヤフージャパン、日本IBM等でのマーケティング管理職を経て、2017年パナソニックへ入社。コネクティッドソリューションズ社のマーケティング責任者としてBtoBマーケティングを推進する。日本アドバタイザーズ協会理事、デジタルメディア委員会委員長。ACC広告賞審委員。コトラーアワードジャパン審査員。
サプライチェーンのIT業務効率化へ先行投資(FABRIC TOKYO)
2019年を振り返って
モバイルシフトのトレンドが落ち着きメディアやSNSでのマーケティングが飽和状態にある中で、自社チャネルで顧客とのエンゲージメントを高める企業が注目を浴びてきている印象です。まだ大きなデバイスシフトやプラットフォームシフトが見えないため、向こう数年は各企業が自社チャネルを磨いていく期間が続くと思います。FABRIC TOKYOも顧客とのタッチポイントや販売チャネル自体もダイレクトに引き続きこだわっていく予定です。また、デジタル飽和のため、店舗やイベントなどオフラインでの顧客接点を強化していきます。
2020年へ向けて
新規顧客との接点とともに既存顧客とのタッチポイントを引き続き強めていきます。最近ではサブスクリプションサービスの展開もスタートし、既存顧客とのエンゲージメント強化に積極的です。新規顧客獲得の予算は逆に減らしていく方針です。新規顧客獲得よりもサービス強化やカスタマーサクセスへ社内リソースを寄せていくことで事業拡大を図っていきます。また、次なるビッグトレンドに備えて、サプライチェーンのIT業務効率化へ先行投資を行っていきます。

代表取締役社長 森雄一郎氏
1986年岡山県出身。大学在学中、国内外ファッション情報サイトを立ち上げる。卒業後、大手アパレル企業などのファッションショープロデュースに従事したのち、フリマアプリ「メルカリ」の創業期に参画しインターネットビジネスを経験。2012年にFABRIC TOKYOを創業。自身が洋服のサイズに困っていた経験から、カスタムオーダーのファッションレーベル「FABRIC TOKYO」をリリース。