MarkeZine(マーケジン)

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内田佳奈さんの2冊

2020/01/24 15:45

 マーケティング業界で活躍するキーパーソンたちの知識量、またそこから生み出される斬新なアイデアにはいつも驚かされます。彼ら・彼女たちは、日々どのように情報収集を行っているのでしょうか? 普段あまり明かされることがない「マーケターの本棚」を覗いてみましょう。

目次

※本記事は、2020年1月25日刊行の定期誌『MarkeZine』49号に掲載したものです。

ライオン株式会社 コミュニケーションデザイン部 内田佳奈氏
2010年にWeb解析ベンダー会社へ入社し、営業およびデータ分析業務に従事。2014年にライオンへ入社。コミュニケーションデザイン部にて、デジタルコミュニケーションを主軸におきながら、オウンドメディアの運用や統合型コミュニケーションのプランニングに携わっている。趣味はスケボーと読書。

Q1.最近、いちばん感銘を受けた書籍とその理由は?

 わたしは社会人になってから10年弱、企業のマーケティング活動の一端に関わってきました。とはいえ、マーケティング活動の「すみっこ」のほうにしか関われないことがもどかしくて、マーケターとしての自分のあるべき姿に悩み、問い続けた日々でした。そんなわたしの一つの転機となったのは、意外にも地方創生について書かれているこの本との出会いでした。

『神山プロジェクトという可能性~地方創生、循環の未来について~』NPO法人グリーンバレー著/信時正人著 廣済堂出版 2,000円+税
『神山プロジェクトという可能性~地方創生、循環の未来について~』
NPO法人グリーンバレー 著/信時正人 著 廣済堂出版 2,000円+税

 マーケティングとは市場創造であると言われます。そして、徳島県神山町の地方創生は、まさに社会の「循環のしくみ」を一から創造する活動でした。人口減少が進む日本では、地方の過疎化は抗えない運命にあります。しかし、少ない人口でもきちんと「働き盛り」の世代がいることや、未来を担う子どもたちが存在する“健康的な過疎”は実現不可能ではないはず。そんなふうに考えた神山町住民が目指す、「創造的過疎」という社会のあり方を示してくれている本です。

 たくさんの生活者にリーチしてもなんだか手ごたえがない、予算が厳しくて何もできない、毎日の業務に追われてしまいブランドの存在意義を煮詰める時間がない……そんなふうにもがき苦しむ日々にいるとき、神山町の彼らのアクションにどれだけ心洗われ、救われたかわからないほどです。理想に向かってクリエイティビティを発揮しながら町作りのアイデアを実現していくその姿は、マーケターとして脱帽でした。マーケティング書籍ではありませんが、すべてのマーケターにお勧めします。


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