Q2.「マーケターならこれを読むべし!」という書籍とその理由は?
何かに迷ったとき、スタンスを見直す時間を作ることや、立ち戻れる場所があることは重要だと思います。そういった意味で、わたしは「考え方の基本書」となるものを何度も繰り返し読み込むタイプです(余談ですが、人生の教科書となるような文学も何度も繰り返し読みます)。
この書籍はまさに基本の軸が通った一冊で、「市場創造とはどういったことか」「戦略の立て方」「組織体制も含めたブランドマネジメントの在り方」「これからのマーケティング」といった難しいテーマを非常に平易な言葉でわかりやすく説明してくれます。

音部大輔 著 日経BP 1,500円+税
「マーケティングプロフェッショナルの視点」と題されていますが、まさに、プロフェッショナルこそ基本がしっかり根付いているべきだということでしょう。自身の業務に関係のあるところから読んでもいいですし、辞書を引くように今必要な部分だけ読むこともよくあります。
個人的には、この書籍を読み込んで実践してみた上で、マーケティングの成功確率をあげる目的で書かれた別の書籍や考え方に“幅を広げて触れていく”ことが心地よく、頭も整理されるのでお勧めです。これからマーケティングに携わる方はもちろん、ベテランのみなさんも「スタンスの確認」として一読されてはいかがでしょうか。