実際の教室運営、集客はどうした?
MZ:では実際にどのように「メルカリ教室」を運営していたのか聞いていきます。何店舗で、どのくらいの頻度で開催していたのでしょうか。
今井:最初は16ヵ所、トライアルで行いました。そこから拡大して、現在は190店舗中81店舗にて開催しています(2020年2月現在の売買仲介店舗数)。各会場でだいたい月に1日開催しており、開催日には1日3回「メルカリ教室」を行っています。

MZ:1回の開催で何名ほど参加されるのでしょうか。
今井:店舗の広さにもよりますが、6~12人ほどですね。
MZ:講師は誰が務めているのでしょうか。
今井:講師はメルカリさんが認定している外部の講師の方が来てくださいます。また、事前準備から当日の開催まで、教室の運営もすべてメルカリさんが担当してくれます。

MZ:店舗スタッフの手離れがいいのはありがたいですね。集客などは御社で行っているのでしょうか。
今井:集客もメルカリさんが担当しています。ユーザーの方に向けて効果的な告知をしてくれており、毎回全ての会場でほぼ満員となっています。
2ヵ月で900名以上が参加
MZ:「メルカリ教室」を開催したことで得られた成果を教えてください。
今井:2019年9月から2020年2月にかけて、半年間で5,200名超の方に参加いただけました。男女比で見ると女性が7割超と圧倒的に多く、年齢別では50代が中心で中高年の方に多くご参加いただいております。
参加者へのアンケート結果(回答率:約7割)では、ご回答いただいた方の約8割が「これまで店舗に入ったことがなかった」と回答しており、今まで接点が無かった方に店舗にお越しいただけたのは非常に良かったと思います。また、「東急リバブルの店舗が近くにあることを知らなかった」と約7割の方が回答していたので、店舗の認知度向上という面でも今回の企画は効果があったと思います。

MZ:8割近くの方が初来店というのは非常に大きな成果ですね。アンケートでは、その他にどういったことを聞いたのでしょうか。
今井:店舗の内装に関する質問にも「高級感のある内装が良かった」など9割以上の方に好印象を持っていただけました。また、「メルカリ教室」のような地域に貢献する取り組みについては、全回答者が「良かった」と答えています。実施前は半数近くの方が「店舗に入りにくい」と感じられていたようですので、今回の取り組みは非常に店舗のイメージ向上につながったと感じています。

企業や店舗の認知度向上だけでなく、来店のハードルを低くさせ、企業イメージのアップなどにもつながった、非常に良い取り組みだと感じています。
我々は日頃から、テレビCMや様々な広告活動などを通じて東急リバブルのことを知ってもらう努力をしていますが、あくまで間接的な接点でしかありません。「メルカリ教室」のような取り組みで、店舗と地域にお住いの方々との間に直接接点が設けられたことは、非常に良かったと思っています。
