本連載では、SNS上に存在する特徴的な人物クラスタを分析し、その実態に迫ります。今回は、総個人アカウント運用数10個以上は当たり前、あらゆるSNSを縦横無尽に活用する「ハイブリッド大学生」を取材。大学生2名へのインタビューを進めるうちに、一口に大学生、若者と切り取ることのできない事情や社会背景があることを知ることができました。
「SNS人格図鑑」過去記事はこちらから!
第1回:「もう年齢は隠さない!?」コスメ垢のオープン過ぎる実態
第2回:SNSとリアルを自由に謳歌する「キラキラシニア垢」とは!?
SNS世代の「働く事」に対する価値観の変化
突然ですが、2019年5月、トヨタ自動車の豊田章男社長が終身雇用を守るための課題について話された会見を、今でも思い出すことがあります。筆者が新卒採用の時期に就職活動をしていた時以上に、今の若者は就職活動が終わった後も、自分のスキル、キャリアについて考え、働くということについて真剣に考え続けなければならない環境下に置かれているのではないか? と老婆心のような感情を持っています。
以下は、同時期に試しに「終身雇用」についてソーシャルリスニングをした時に抽出することができた、共起語(設定したキーワードと共に含まれ、投稿されたキーワード群)をまとめたワードクラウドです。
キーワード:“終身雇用”“終身雇用制度”
ソース:Crimson hexagon
“終身雇用”関連のキーワードと共に、“初任給”“若い”“新卒”“若者”など若い世代の就職、働き方に関するキーワードが投稿されていた事が伺えます。以下は、同ワードクラウド内のキーワードを投稿内に含み、多くのエンゲージメントを生んだ投稿の一例です。
年金だってもらえるかわからない世の中だし、終身雇用もいつまであるかわからない、って思ってました。
会社がずっと自分を守ってくれなくなるから、これから先ちゃんとスキルをつけなければいけないし、不安。
SNSを利用する若い世代は、働く環境の変化について、上記のような悩みを抱えている事が伺えます。一方で、特にSNSマーケティングに従事している事業会社や広告代理店勤務の方は、SNSを縦横無尽に活用し、力強く活躍する以下のようなプロフィールを持つ大学生を目にすることも多いのではないでしょうか。

プロフィールやタイムラインに現れるその姿は、人柄も前向きで、スキルも高く労働意欲の高い、優秀な学生そのものです。筆者は彼ら、彼女らのような大学生をTwitterで見かけた際に「優秀な学生が増え始めた背景には、昨今の雇用形態や働き方の変化があるのではないだろうか?」と考えました。
今回は、このような興味や疑問を追求するために、実際にSNSで精力的に情報発信を行っている大学生2名にインタビューをすることができたので、その模様を紹介します。彼女たちはSNSで何を発信し、何を見ているのか? その目線の先には、昨今の社会環境の変化は関係あるのか? そのインサイトに迫ります。
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金清 雄太(カネキヨ ユウタ)
65dB TOKYO
Head of 65dB TOKYO2015年、TBWA\HAKUHODOに入社。統合的なデジタル施策の企画〜運用の経験を生かし、得意先のクリエイティブ、プロモーション立案のプロセスにデータドリブン思考を注入している。なかでも、ソーシャルモニタリングを活用した生活者インサイトを抽出する手法...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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