SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZine Day 2020 Spring(AD)

“一般的な人”の行動や考えってどんなもの? 消費者の本音を探るLINEリサーチの特性

 いまや国内のコミュニケーション基盤となっているLINE。月間アクティブユーザーは8,300万人(2019年12月時点)と国内人口の6割超をカバーしており、幅広い年代に浸透している。この大規模なユーザー基盤と、優れたコミュニケーション機能を活用し、リサーチを行えるサービスが「LINEリサーチ」だ。質・量・時間において、従来の調査から大きく飛躍したサービスとして期待されている。MarkeZine Day 2020 Springでは、そんなLINEリサーチの特徴と調査事例が共有された。

“普通”のスマートフォンユーザーを幅広くカバー

 MarkeZine Day 2020 Springに登壇したLINE インサイトリサーチ室 副室長の地福節子氏は「LINEという大規模なコミュニケーションインフラで調査を展開することで、これまでの調査の概念が変わり、新しい調査の未来が拓けてきました。今日はその具体例と今後の未来について説明したいと思います」と話し、講演を開始した。

LINE株式会社 インサイトリサーチ室 副室長 地福節子氏
LINE株式会社 インサイトリサーチ室 副室長 地福節子氏

 LINEリサーチの特徴はなにか。一言でいうと、きわめて一般的なスマートフォンユーザー、どこにでもいる生活者の行動や考えを明らかにできることだ。

 地福氏は、その“普通さ”について、自社調査結果のデータや総務省の人口推計を用いて、次のように説明した。

クリックして拡大
クリックして拡大

 まずはネットユーザーの行動について、LINE社の訪問留置調査によると週に1回ネット環境にアクセスするネットユーザーのうち、デバイスが「スマホのみ」というユーザーは全体の49%、「スマホとPC」というユーザーは44%。つまり、ネットユーザーの98%は週1回以上スマートフォンからアクセスしているということになる。また、2017年から2019年にかけてのネットユーザーの推移を見てみると、「スマホのみ」のユーザーの割合が増えていることがわかる。

 「ここ数年で、デジタル広告費がPCからモバイルへとシフトしていることからも、消費者の行動のメインはすでにモバイルに移行したと言えるでしょう」(地福氏)

 次に、総務省が発表している日本の人口では、生産年齢人口と呼ばれるアクティブな15~64歳が全人口の6割を占め、7,545万1,000人とされている。LINEの月間アクティブ数である8,300万人は、これら生産年齢人口の数を上回り、さらに上や下の年代のスマートフォンユーザーに広がっているものである。つまり、しばしば調査の対象となりうるような年代は、すでにほぼカバーできている媒体であるといえるだろう。

調査が届きにくい若年層の貴重な声も

 現在、LINEリサーチには2つのメニューがある。LINEユーザーをモニターパネルとし、このモニターを対象に調査を行う「モニター型リサーチ」と、8,300万MAUの全LINEユーザーを対象に幅広く調査を行う「オープン型リサーチ」だ。

 「モニター型リサーチ」のモニター参加者は、現在約506万人で男性と女性の比率は1:2。注目すべき特徴は10~20代の若年層が53%を占めていることで、高校生にしぼると「5人に1人がパネルになっている」という。

 また、他社パネルへの登録割合が少ないことも特徴のひとつだ。一般的な調査会社の場合、モニターの4分の3ほどが「他社のモニターにも登録している」状態で、さらには「5社以上登録している」というモニターが21%もいる

LINE株式会社調べ
LINE株式会社調べ

 これに対しLINEリサーチのモニターは、他社パネルへの未登録者が全体の7割、ほか1社登録しているモニターが約16%。したがって、調査慣れしていないフレッシュなモニターを対象に調査を行えるという利点がある。

 一方「オープン型リサーチ」は、LINEユーザー全体に対して調査できるもの。不特定多数を対象に、大規模なアンケート調査を行うことが可能だ。

 調査対象への接触方法は、Webや紙に掲載したQRコードからアンケート画面へ誘導したり、SNSやメールをタッチポイントに使ったり、特定の居場所にいるユーザーをLINE Beaconで検知してメッセージを送るという方法もある。

 自社のLINE公式アカウントがあれば、友だち追加を促したり、アンケートの謝礼としてユーザーにLINEポイントを付与したりすることも可能。「個人情報をやり取りせずに、インセンティブを付与できるのも利点です」と地福氏はメリットを挙げた。

次のページ
LINEリサーチの特長を生かした3つの調査事例

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZine Day 2020 Spring連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

岩崎 史絵(イワサキ シエ)

リックテレコム、アットマーク・アイティ(現ITmedia)の編集記者を経てフリーに。最近はマーケティング分野の取材・執筆のほか、一般企業のオウンドメディア企画・編集やPR/広報支援なども行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2020/04/14 11:00 https://markezine.jp/article/detail/33060

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング