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コロナ禍で戦うBtoBマーケターの挑戦

ある日突然、オフラインイベントが開催不可に。コロナ禍で戦うBtoBマーケターの挑戦【イベント企画編】

オフライン開催中止が発表された翌日に、ウェビナーを決定

 先の企画立案を進行し、イベント協力者を募っていましたが、2月初旬からの中旬の状況は日々刻々と変化し、弊社では一転、簡素な「無人ブース」展開へと予定変更になりました。この時点で、私も方向転換をし、開催期間中の「完全ウェビナー」へとシフトしかけていました。社内のログを見返していると、私は2月20日(木)時点で、Zoomの個人アカウントをProプランに変更申請を出していました。弊社では、従来より社外や、大阪・福岡支店をつなぐために、情報システムチームがZoomをフル活用していたことで、スムーズに移行できました。

 2月20日までは、3月初週の大型展示会自体は開催予定でした。ところが、2月21日(金)18:54。展示会運営事務局から開催中止が通達されました。その翌日(土曜ですが)、私は既に動いていました。

現在は募集終了しています。
現在は募集終了しています(bosyuサイト

 完全ウェビナー(オンラインセミナー)に振り切った展開へと舵を切ったのです。開催までは、1週間ちょっとしかない中での企画変更。しかし、使命感から断行に至りました。

 その使命感の一端というのは、上記のbosyuにも記載していたのですが、

リテールテックの開催中止が発表されました。とはいえ、企業活動を止めては、経済はまわりません。「次の一手を探求し、選択するマーケター」のために、できることを。とりま思いつきで、会期中のウェビナー(オンラインセミナー)をみなさんで組みませんか?

 というのが、シンプルですが、私の本心です。

 この翌週から多くの「応募」が届き、コンテンツを組み立てて行きました。既に友人だった方からはもちろん、一度も会ったことない方からもコンタクトをいただきました。手をあげていただいた方もサービスベンダーだけでなく、事業会社の方からも参画していただきました。

 企業のマーケターは「展示会やイベント」に何を求めているのでしょうか? 情報収集に来訪する方々には、様々な目的があるかと思います。特に昨今リテールに従事する方々を対象としていた展示会。ここ数年の業界のトレンドは「オムニチャネル ・OMO」など「顧客(生活者)にとってリアルとデジタルを境目なくコミュニケーションすること」が主題となっている時代です。そんな時、価値提供を行う事業会社や支援会社が、リアルでしかその真価を発揮できない、という状況では、違和感を抱きませんか?

自らが「オムニ」ではなく、「OMO」を体現することもできないのに、顧客へ何を提供できるのでしょうか?

 若干煽り気味なフレーズかもしれませんが、これは、BtoCマーケティングでも、BtoBマーケティングでも、同様の事が言えるかと思います。

 既に今日現時点で、1ヵ月前の手法は通用しない時代になってしまったことは、みなさんが肌で感じている事かと思います。

 ちなみに、私は破天荒なウェビナーを構成していました。4日間終日朝から夕方まで一人で生配信を行い続ける=1時間弱の様々なテーマのコンテンツを複数繰り返していく、というものです。実際の展示会であれば、終日朝から夕方までブースを開けているので、当然のことと思い設計していました。いつブースにきても、何かしらのコンテンツがやっているような状態を作りたかったのです(実際の放送編成では、想定していた4日間の全枠は埋まりませんでしたが)。

急遽シフトチェンジ、その後の集客方法は?

 今回の施策は、本当に急遽シフトチェンジしたので、POEメディアのうち、ほとんどがオウンドとアーンド(ソーシャル)メディアでした。ほとんどペイドメディア=「広告」を使っていません。

 ただし、前述の通り、様々な方々とコンテンツ協業をしていた結果、参画いただいた方々の自然発生的な輪が広がり、企画協力者からの情報発信をいただいたこともあり、事前エントリーは500件弱の事前申し込みをいただきました。

 そして、次回の「本番編」でも書かせていただきますが、今回は、配信方法を「事前登録いただいた方」にはもちろん、限定公開ではなく「Facebook Live」での公開放送を行いました。当日参加も可能な状況をあえて作っていったのです。このあたりの成果や課題などは、次回に記載をしていこうと思います。

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この記事の著者

島袋 孝一(シマブクロ コウイチ)

株式会社ヤプリ マーケティングスペシャリスト

2004年商業ディベロッパー「株式会社パルコ」入社。店舗リーシング・販促宣伝、経営企画室を経て、 2013年よりデジタルマーケティングに従事。 2016年総合飲料メーカー「キリン株式会社」に入社。グループを横断するデジタルマーケティング部に所属。 LINE公...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2020/04/23 09:00 https://markezine.jp/article/detail/33230

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