SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

D2Cモデルに学ぶ!顧客起点マーケティングによるEC生存戦略

D2Cモデルから学ぶべきは「原価構造」と「思想」 ECを進化させるエッセンスを読み解く


戦略的UGC活用がD2C的「顧客起点」マーケティングの核

 そもそも、D2Cモデルは顧客との関係構築と世界観やコンセプトを体現する商品体験が事業成長の軸になるため、顧客と直接つながるSNSの活用は必須といえます。その上で、「顧客起点」を徹底して、顧客が自ら語りたくなるようなビジョンやコンセプトのある商品や心が動く商品体験を提供し続ければ、自然とUGC(User Generated Contents)が生まれるはずです。

 顧客のリアルな体験が凝縮されたUGCは、他の生活者の興味や共感を呼び起こし、購買行動に影響を与える強力なコンテンツになります。また、顧客視点で作成されたコンテンツには企業が思いもよらないアイデアが内在する可能性もあります。

 UGCが自然発生する環境作りはもちろんですが、既出のUGCを分析する、上手く活用する、体験に基づいた強烈な熱量から生まれる新しいUGCを増やすなど、戦略的UGC活用によって、D2CモデルのECではマーケティングにおける広告宣伝費をかなり押さえることができています。

D2Cモデルに学ぶマーケティングサイクル

 D2Cモデルの台頭によって、顧客と直接つながることができるSNSと、その上で発生するUGCは、ECビジネスにおける「顧客起点」マーケティングの枢軸として、これまで以上にその重要度を増しています。

 従来型EC事業者であっても事業成長のためには今後、D2C的「顧客起点」マーケティングのエッセンスを積極的に取り入れていくべきであり、広告クリエイティブやECサイト上だけでなく、商品企画や商品改善、関係構築の領域でもUGCの戦略的活用を広げていく必要があります

 事実、今の時流にフィットした新しいECを目指す企業は、UGCや顧客の声を広告宣伝だけでなく、商品企画・開発のアイデアや商品改善のポイントなどにも活かし、マーケティングサイクルを細かく早く回していくことで、成果を増幅させていくアプローチに、続々とチャレンジし始めています。

 D2C的「顧客起点」マーケティングの戦略的UGC活用施策は再現性が高く、事例も豊富です。具体的な取り組み方法は、本連載の次回以降でまとめてご紹介していきます。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
D2Cモデルに学ぶ!顧客起点マーケティングによるEC生存戦略連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

村岡 弥真人(ムラオカ ヤマト)

大手ガラスメーカーを勤務を経て2012年にアライドアーキテクツ入社。2014年よりSNS広告に特化した広告代理事業を立ち上げ、自社最大の事業まで事業拡大を行う。2016年にUGC Centric Creative Platform "Letro"の提供を開始、Facebook及びInstagramのオフィシャルパー...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2020/06/19 16:28 https://markezine.jp/article/detail/33320

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング