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リニューアル続出!ポータルサイトに何が起きたのか?その異変に迫る


ヘッドラインニュースは集客装置?

 ユーザーを惹き付けるものが何か? それは、速報性の高い「ヘッドラインニュース」だろう。従来からのポータルの利用行動を思い出してみると、その行動の中心は「メールの受信があるかどうか」「目新しいニュースはないかどうか」の2点がほとんどではなかっただろうか? 少なくとも、従前のYahoo!のポータルデザインは、メール情報の下部にニュース情報が配置されており、メール→ニュースへと目が流れるようにデザイン上の仕組み作りがなされていた。

旧Yahoo!のトップページ。メール情報の下にニュースが配置されていた

 この流れによって「ニュースを見る」という習慣がユーザーに植え付けられることになり、ヘッドラインニュースの項目は重要な位置を占め、リニューアルデザインのメイン(中央)部分に据えられることになったと考えられる。

 実は、このヘッドラインニュースを見るという習慣は、ポータルにとって1つのうまみを作り出している。それは「ニュースを見るために訪問する」という習慣を、ユーザーに植え付けることに成功したことである。何気なく、ポータルにアクセスをする癖がついているのは、この心理状況に起因しているとも言えるのではないだろうか。

 このように、ヘッドラインニュースはユーザーに対しての「集客装置」として働いていると言える。しかし、単なる集客装置に終わらないところがヘッドラインニュースのオイシイところなのである。

人の流れが金を生む!ヘッドラインニュースによる環流効果

 では、なぜヘッドラインニュースが単なる集客装置ではないと言えるのだろうか。

 その答えは、ヘッドラインニュースはあくまでも、ヒキのあるタイトルだけであり、その内容を見るには、ヘッドラインテキストのリンクをクリックして1階層下に降りる必要があり、1階層降りたページ(詳細ページ)に実は仕掛けがあるのだ。

 詳細ページは、上図のような形で各種広告・関連リンク・コンテンツ情報などが配置されており、「人が人を呼ぶ」ならぬ「ニュースがPVを生む」状況を作りだしているのである。つまり、ヘッドラインニュースを起点として、ユーザーが各種ページを環流する仕組みになっているというわけだ。その結果最低でも下記3点のようなメリットが発生しているのである。

 このことからもわかるとおり、ヘッドラインニュースという存在は集客装置であると同時に、増幅装置の役割も兼ねているのだ。ちなみに、”PV増加=価値上昇”の結果として直近でのYahoo!ニュースページの広告料金を以下に掲載するので、参考にしていただければと思う。

商品名
バナータイプ
掲載形態
掲載タイプ
掲載期間
料金
Yahoo!ニュース
ネットワークプライムディスプレイ
プライムディスプレイ
ページローテーション型
インプレッション保証型(10imps以上を自由設定)
1週間(平日掲載開始)
GroupA-2imp数に応じて単価0.30円~1.44円)
Yahoo!ニュース
ネットワークスクエアモジュール
スクエアモジュール
ページローテーション型
枠掲載型
25/週(2枠同時表示)
1週間(月曜日掲載開始、日曜日掲載終了)
200万円/
Yahoo!ニュース
トップページテキストリンク
テキストリンク
プロパティートップ固定型
枠掲載型
3/週(3枠同時表示)
1週間(月曜日掲載開始、日曜日掲載終了)
180万円/

出典:Yahoo!Japan 広告商品と料金のご案内 『Sales Sheet 2008年4月改訂版』(PDF)

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この記事の著者

池永 尚史(イケナガ ヒサシ)

 

1979年生まれ。CGMブログ・メディアを展開するベンチャー企業、インターネットサービス系企業を経て独立。2010年3月より株式会社ノイズ代表取締役。

 

■ 著書
・ 稼ぐアフィリエイターはブログが違う!(技術評論社刊)
・  ドロップシッピングス...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/04/23 16:27 https://markezine.jp/article/detail/3340

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