日経リサーチは、「自由回答」としてアンケートに寄せられる消費者の生の声を、より実態に即した形で収集・分析できる新しい調査サービス「Voice Basket」の提供を開始した。
従来、アンケートの自由回答の分析では、回答者の意見を前後の文脈を無視して単語ごとに分解して出現頻度などを測定することから、どのような文意で使われているかわからないなど、取り扱いの難しい面があった。また、インタビューではサンプル数が限られ、コストや時間面での制約も生じていた。同サービスは、用意した設問に答えてもらう形で回答者の生の声を集めることで、これらの課題を解決する。
同サービスでは自由回答の収集に加え、集まった意見について回答者に質問し、評価を得ることが可能。これにより、回答者間でどの意見が賛同を得ているか客観的に見ることができ、定性的な調査で定量的な結果を得られる。また、回答者に意見を評価してもらう際、個々の単語ではなくまとまった文全体で評価を聞くため、どの意見が賛同を得ているかなど深掘りした分析がしやすい。さらに、回答者が意見を相互に評価することで、意見と意見の類似性や距離感が可視化できるため、それぞれの関係性が把握できる。
同サービスは、商品開発やサービス改善、ブランドイメージなどの調査、大規模調査を実施する前のプレテストとしての利用が想定されている。
【関連記事】
・4月のテレビ視聴、朝のピークが7時台から8時台に移動/12~18時の視聴が増加【ビデオリサーチ調査】
・SandBox、脳波を通じて感性評価を行うマーケティング支援サービス「ノウミーリサーチ」の提供へ
・ネオマーケティング、家の中の観察でインサイトを発見する「生活空間リサーチサービス」を提供開始
・視聴率・視聴量ともに前年を大きく上回る/コロナ禍のテレビ視聴状況をビデオリサーチが調査
・LINE、調査メディア「リサーチノート」をオープン LINEリサーチで実施した調査情報を発信